第一生命ホールディングスは日比谷本社で利用する電力の全量を、CO2排出係数ゼロの電力に切り替えた。大手企業を中心とした脱炭素化に向けた取り組みが加速している。
第一生命ホールディングスは2019年4月1日から、第一生命保険が入居する日比谷本社(東京都千代田区)の全ての電力を、CO2を排出しない電力メニューに切り替えたと発表した。この取り組みは銀行・保険業界で同社が初めてだという。これにより、年間約3600トンのCO2排出量を削減することになる。
第一生命ホールディングスは、2018〜2020年度の中期経営計画「CONNECT2020」で、クリーンエネルギーの活用、気候変動といった環境問題への対応を、成長実現の基盤として継続的に強化すべき領域と位置付けている。
同社グループはこれまでも地球温暖化防止に向け、事業活動に伴うエネルギー使用量の削減、紙使用量の削減等に取り組んできた。また、2018年9月には「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」提言への賛同を決定し、気候変動が同社グループの事業に与えるリスクと機会について分析を深め、更なる情報開示に向け準備も進めている。
今回新たに日比谷本社の電力メニューとして採用したのは、東京電力エナジーパートナーが提供する「アクアプレミアム」。FITを適用していない水力発電の電源を利用したメニューで、三菱地所やソニーなども導入している。
第一生命ホールディングスでは今回の再生可能エネルギーの追加導入に加え、今後も、グループ一丸となって環境保護・保全と環境負荷低減に取り組む方針だ。
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