高圧対応の自家消費向け「エコめがね」、第三者所有モデルに対応太陽光

NTTスマイルエナジーが高圧受電設備での自家消費量計測にも対応した「自家消費エコめがね」を販売開始。ビルや工場での自家消費型太陽光や、第三者所有モデルによる太陽光発電の導入ニーズに対応する狙いだ。

» 2019年07月01日 14時00分 公開
[スマートジャパン]

 NTTスマイルエナジー(大阪市)は、太陽光発電の遠隔監視サービス「エコめがね」の新しいサービスとして、高圧受電設備での自家消費量計測にも対応した「自家消費エコめがね」を販売開始すると発表した。

 発電コストが購入電気代と同等以下になるケースが増えることに伴い、太陽光で発電した電力を「売電」から 「自家消費」にシフトする動きが加速している。中でも、設置された施設の需要家が初期費用の準備や設備の運用管理を必要としない第三者所有モデルは増加が進み、2030年度の国内市場規模は800億円超になるとの調査会社の予測もある。

 NTTスマイルエナジーは、昨年から自社でも自治体や住宅向けに自家消費型のPPA事業を推進してきた。今回、これらの流れを受け、新たな領域となる高圧受電設備の自家消費ニーズにも対応するため、太陽光発電量の計測に加え、自家消費量の計測にも対応した「自家消費エコめがね」をリリースすることとした。同サービスでは、太陽光発電システムの遠隔監視(単相/三相のマルチメーカー対応)および、スマートメータとの接続による太陽光発電の自家消費量計算を可能にする。今後は、自社のPPA事業でも商業施設や工場などへ拡大する予定だ。

システムの概要 出典:NTTスマイルエナジー

 さらに、PPA事業者向けに、需要家様への課金請求代行サービス、環境価値の収集と証書化、保守メンテナンスサービスなどを提供する計画を立てている。また、需要家からのニーズに対応し、RPR(Reverse Power Relay、逆電力継電器)が作動する前に発電量が消費量を超えないよう制御できる「逆潮防止サービス」や、発電量が低い時間帯(朝夜)の電力供給サービスの提供も目指すなど、PPA事業に必要な各種機能やサービスをトータルで提供する方針だ。

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