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» 2019年07月10日 07時10分 公開

自然エネルギー:JR東日本の男鹿駅を再エネ由来100%で運用、トラッキング付き非化石証書を活用

JR東日本が男鹿駅(秋田県男鹿市)で使用する電気を100%再エネ由来に切り替え。環境価値(CO2が排出されないこと)を証書化した「非化石証書」を活用している。

[スマートジャパン]

 JR東日本は、2019年7月1日から男鹿駅(秋田県男鹿市)で使用する電気を、JR秋田下浜風力発電所を活用した「CO2フリー電気」に切り替えたと発表した。この電気は、再生可能エネルギーで発電された電気が持つ環境価値(CO2が排出されないこと)を証書化した「非化石証書」を活用することで、CO2の排出量が実質的にゼロとなる。

 具体的には、JR秋田下浜風力発電所で発電された電力を、固定価格買取制度(FIT)で買い取っている東北電力が、同発電所のトラッキング情報(環境価値の由来となった発電所を明らかにする情報)が付与された非化石証書を調達し、FIT電気と組み合わせて男鹿駅に供給する。この電気をJR東日本が購入することで、男鹿駅で使用する電気は、同発電所由来のCO2排出量ゼロの電気として取り扱われる。

CO2フリー電気の供給スキーム 出典:JR東日本

 JR東日本は、グループ経営ビジョン「変革2027」で、ESG経営の実践を掲げ、鉄道事業の2030年度環境目標である「CO₂排出量40%削減(2013年度比)」の達成に向けた取り組みを推進中だ。この中で、鉄道の環境優位性をより一層高めるために、JR東日本グループが開発をした再生可能エネルギーを活用している。

 男鹿駅は2018年7月1日に同社が「エコステ」モデル駅として指定しており、使用する電気の一部を9基の小形風力発電機によって賄っている。今回の取り組みと併せて、男鹿駅で使用する電気は全て「CO2フリー電気」となる。同駅には交流蓄電池駆動電車「ACCUM」の充電設備を設けており、「CO2フリー電気」は「ACCUM」の運行にも使用される。

 「エコステ」は、省エネルギー・再生可能エネルギーなど、さまざまな環境保全技術を駅に導入を目指すもので「省エネ」(一歩進んだ省エネルギー化の推進)、「創エネ」(再生可能エネルギーの積極的な導入)、「エコ実感」(客が「エコ」を実感できる施設の整備)、「環境調和」(人と環境の調和による活気の創出)の4つの柱に対応する環境保全技術 (エコメニュー)を盛り込むことを基本方針とし、2020年までに12駅整備することを目標としている。

 JR東日本グループは、引き続き、再生可能エネルギーの開発・活用を拡大する方針だ。JR東日本エネルギー開発が推進する風力発電事業を中核として、東北エリアを中心に各地で風力・太陽光・地熱といった再生可能エネルギーの開発に積極的に推進する。併せて、開発した再生可能エネルギー由来の非化石証書を活用したCO2フリー電気を電車に供給することで、利用者に「環境にやさしく持続可能なCO2フリーの輸送サービスの提供」を訴求する。この取組みにより、東北エリアで走行する電車のCO2フリー化「東北エリアCO2排出量ゼロ」を目指す。

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