電気自動車の蓄電池を遠隔から充放電、VPPに活用するV2G実証電気自動車

東北電力、日産自動車、三井物産、三菱地所、リコージャパンは、電気自動車の蓄電池を電力系統に接続して充放電を行う技術(V2G)の実用化を目指し、2018年度に引き続き共同で実証プロジェクトを行うと発表した。

» 2019年11月06日 14時00分 公開
[スマートジャパン]

 東北電力、日産自動車、三井物産、三菱地所、リコージャパンは2019年10月23日、電気自動車の蓄電池を電力系統に接続して充放電を行う技術(V2G、Vehicle to Grid)の実用化を目指して、2018年度に引き続き同日から2020年3月31日まで共同で実証プロジェクトを行うと発表した。

 同プロジェクトでは、高砂中央公園敷地内駐車場に充放電スタンド2台、リコージャパン仙台東事業所・郡山事業所の駐車場にそれぞれ1台ずつ充放電スタンドと電気自動車を設置。複数の箇所に置かれた電気自動車の蓄電池の充放電を遠隔からコントロールするシステムの動作の正確性について検証を行う。

 同プロジェクトは、2018年度と2019年度の経済産業省資源エネルギー庁の補助事業「需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント」に採択。2018年度は充放電スタンド2台と電気自動車2台が用いられ、基本的な制御方法の特性についての検証が行われた。なお、技術の実証に加えてビジネスモデルの検討を行うため、2019年度は事業形態の異なる「カーシェアモデル」「観光施設モデル」「事業所モデル」の3つに分類して検証する計画となっている。

実証システムのイメージ 出典:東北電力

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