三菱電機が自社ブランドによる太陽光発電システムの生産および販売終了を発表。今後は京セラと連携し、ZEHやZEB向けなどのソリューション提案に注力する。
三菱電機は2019年11月15日、自社ブランドの太陽光発電システムの製造販売を2020年3月下旬をめどに終了すると発表した。今後再生可能エネルギー分野の事業については、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)やZEB(ネット・ゼロ・エネルギービル)、V2Xなどの領域に注力するとしている。
国内の太陽光パネル市場は、再生可能エネルギーの固定買取価格制度(FIT)による買取価格の下落を受け、より低コストな製品ニーズが高まり、価格競争力の強い海外メーカーのシェアが高まっている。三菱電機によると、こうした市場環境の変化によって、これまで同社が強みとしてきた製品の長期信頼性や狭小屋根への設置性などに対する市場評価が相対的に低下してきたため、自社ブランドでの製造販売の終了を決定したとしている。
今後は三菱電機グループ内での事業連携により、再生可能エネルギーを有効活用する製品・システム・サービスの提供を強化する方針だ。なお、その中で必要となる太陽光発電システムの調達については、京セラと連携。京セラ製品を同社販売ルートで提案する。
なお、自社ブランドでの太陽光発電設備の製造・販売の終了に伴う2020年3月期の連結業績予想の修正はないとしている。
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