ヒートポンプで太陽光電力を無駄なく活用、富士通九州が自家消費向けサービス太陽光

富士通九州システムズは、太陽光発電を活用したヒートポンプ式給湯機を制御する電気料金節約サービス「eMQ-next」の提供を開始する。卒FITユーザー向けの自家消費プランなどを提供するサービス事業者向けだ。

» 2019年12月09日 18時15分 公開
[スマートジャパン]

 富士通九州システムズは2019年11月20日、太陽光発電を活用したヒートポンプ式給湯機を制御する電気料金節約サービス「eMQ-next」の提供を開始すると発表した。固定価格買取制度(FIT)の期限が満了になったユーザーに対し、自家消費サービスなどの提供を行う事業者向けのプランだ。

photo 太陽光発電を活用したヒートポンプ式給湯機を制御する電気料金節約サービス「eMQ-next」のイメージ図 出典:富士通九州システムズ

 eMQ-nextは、事業者より受領したユーザー家庭の電力量データを使用し、家庭のヒートポンプ式給湯機について、日中の適切なわき上げ時間を算出し、事業者のサーバへ連携するサービスである。実績値を使用した制御のため、天候などの外的予測が外れることで沸き上げのチャンスを逃す、発電量の不足時に沸き上げる、などのリスクを防ぐことができる。

 日中のわき上げ中にリアルタイムに電気料金を算出し、見える化する。事業者はPCで、ユーザー家庭はスマートフォンで、沸き上げの効果をいつでも確認できる。電気料金をリアルタイムに監視し、自家消費による節約金額の保持が期待できる。

 FITが満了になった後の売電価格が割安になった太陽光発電を効率的に使用して湯を沸き上げることで、電気料金の節約が可能になる。本サービスの導入は再生可能エネルギーの効果的な活用を実現するため、事業者のSDGs(持続可能な開発目標)における取り組みに貢献する。

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