燃料電池で電力コストを35%削減、富士通フロンテックが埼玉県で蓄電・発電機器

富士通フロンテックは、固体酸化物形燃料電池(SOFC)を埼玉県熊谷市の熊谷サービスソリューションセンターに導入し、2020年1月31日より運用を開始した。燃料電池の導入は、国内の富士通グループでは初めてとなる。

» 2020年02月07日 07時30分 公開
[スマートジャパン]

 富士通フロンテックは固体酸化物形燃料電池(以下、SOFC)を埼玉県熊谷市の熊谷サービスソリューションセンターに導入し、2020年1月31日より運用を開始した。燃料電池の導入は、国内の富士通グループでは初という。

熊谷SSCに設置された燃料電池発電システム 熊谷SSCに設置された燃料電池発電システム 出典:富士通フロンテック
燃料貯蔵用タンク 燃料貯蔵用タンク 出典:富士通フロンテック

 今回導入されるSOFCは天然ガスを燃料とするもので、定格出力は250kWとなっている。Bloom Energy Japanの燃料電池発電システムが採用された。自然災害などで電力供給が停止した際も安定した電力を確保でき、CO2の排出量を削減できる点を特長とする。

 同システムの導入により、熊谷サービスソリューションセンターの消費電力量のうち約50%を燃料電池で賄える。電力会社から必要な電力量の全てを調達した場合と比較して、CO2排出量を2018年度比で年間約35%削減できる見込みとしている。同社グループは2013年度と比較し、GHG排出量の8%以上の削減を目標としており、同システム導入により5.2%の削減となる予定である。

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