洋上用の大型風車を地上に設置、太陽光も併設する発電所が北九州に完成自然エネルギー

自然電力が福岡県北九州市の響灘地区で建設を進めていた風力発電と太陽光発電を併設した「北九州響灘風力発電所・太陽光発電所」が完成。洋上用の大型風車を地上で活用している。

» 2020年05月22日 07時00分 公開
[スマートジャパン]

 自然電力は2020年5月7日、福岡県北九州市の港湾エリアである響灘地区にて風力発電設備と太陽光発電設備を併設した「北九州響灘風力発電所・太陽光発電所」が完工したと発表した。太陽光発電所は同年年3月31日に、風力発電所は同5月2日にそれぞれ商業運転を開始している。

「北九州響灘風力発電所・太陽光発電所」外観 「北九州響灘風力発電所・太陽光発電所」外観 出典:自然電力

 この発電所は、北九州市が進める「北九州市若松区響灘地区への風力発電関連産業の集積促進事業」の一事業に採択されたもので、約5MW(メガワット)の風力発電所と約0.6MWの太陽光発電所を建設した。

 この太陽光発電所は2015年2月に完工した約1.9MWの太陽光発電所に続き、自然電力がこの公募事業を通じて完工した2件目の案件となる。また、風力発電所の完工案件としては、2018年2月に完工した佐賀県唐津市の案件に続き2件目となる。

 なお、今回建設した風力発電所は洋上用に設計された大型風車1基を陸上に設置しており、国内で事業用として陸上に建設される風力発電設備としては最大だという。一般家庭3120世帯分の年間発電量を見込んでおり、同社の「自然電力のでんき」として供給することも計画している。

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