風速70mに耐える太陽光架台、ネクストエナジーが新開発太陽光

ネクストエナジー・アンド・リソースが最大瞬間風速70m/sの耐風速性能を持つ太陽光発電用の低重心置基礎架台「UNIFIX(ユニフィックス)」を開発。2020年10月20日から販売を開始した。

» 2020年10月23日 07時00分 公開
[スマートジャパン]

 ネクストエナジー・アンド・リソースは、最大瞬間風速70m/sの耐風速性能を持つ太陽光発電用の低重心置基礎架台「UNIFIX(ユニフィックス)」を開発し、2020年10月20日から販売を開始した。

新開発の低重心置基礎架台「UNIFIX(ユニフィックス)」 出典:ネクストエナジー・アンド・リソース

 新製品は太陽電池モジュールを敷き詰めるように配置し、さらに外周を整流ブロックで囲うことで太陽電池モジュールの裏面への風の侵入を防ぐことで耐風速性能を確保した。これにより、地表面粗度区分II〜IV、基準風速38m/s以下、高さ60mまでの範囲に設置できる。屋根に掛かる負荷は50kg/m2程度のため、屋根の補強工事が不要なのも特徴だという。

 施工は架台構成部材の重量が25kg以下のため人力で行うことが可能。太陽光パネル2枚で1ユニットとなる仕組みで、屋上屋根の形状に合わせて自由にレイアウトできる。床に固定せず置くだけで施工が完了するため、屋根防水層を傷付けずに設置でき、設置後の移動も可能という。

 日本では近年台風の大型化による被害が拡大している。2019年に発生した台風15号では、千葉市観測史上最も大きい最大瞬間風速57.5m/s(3秒間平均風速)を記録した。こうした影響から、太陽光発電設備の安全対策が今まで以上に重要視されている。

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