九電みらいエナジーは2021年1月15日、長崎県五島市の奈留瀬戸沖で潮流発電設備の建設工事を開始したと発表した。環境省の「潮流発電技術実用化推進事業」の一環で、潮流を利用した発電システムの早期実用化に向けさまざまな検証を進める。
九電みらいエナジーは2021年1月15日、長崎県五島市の奈留瀬戸沖で潮流発電設備の建設工事を開始したと発表した。環境省の「潮流発電技術実用化推進事業」の一環で、潮流を利用した発電システムの早期実用化に向けた検証を進める。
この事業は、日本国内の自然条件に適合する潮流発電システムの早期実用化を目指すプロジェクト。九電みらいエナジーの他、NPO法人である長崎海洋産業クラスター形成推進協議会によるコンソーシアムが実施事業者に選定されている。
プロジェクトでは長崎県五島市の奈留瀬戸沖の水深約40m地点に、大型潮流発電設備を設置。安全な発電設備の施工および撤去の手順や、発電状況の確認などを実証する。事業期間は2019年8月〜2021年2月までを計画している。
設置する潮流発電設備は、英国のSIMEC Atlantis Energy社製を採用。海底に固定し、潮流を受けたブレードが回転することで発電を行う仕組みで、出力500kW、高さ約23m、ブレード長約8m、重さは約1000トン。
一般に潮流発電に毎秒1メートル以上の流速が必要だが、実証試験を行う奈留瀬戸では最大で毎秒3メートル以上となり、発電に適しているという。そのため、同エリアは国から海洋再生可能エネルギーの実証フィールドに選定されている。
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