埋もれていた住宅太陽光の環境価値をポイント還元、オムロンが新サービス発表太陽光

オムロン ソーシアルソリューションズ(OSS)が、住宅太陽光発電の環境価値を収集・活用する新サービスを発表。これまで活用されていなかった自家消費分の環境価値を、ユーザーにポイントなどのかたちで還元する。

» 2021年12月22日 07時00分 公開
[スマートジャパン]

 オムロン ソーシアルソリューションズ(OSS)は2021年12月15日、これまで活用されていなかった自家消費されている住宅太陽光発電の環境価値を収集・活用する新サービス「みんなでつくるエコ活サークル」を2022年1月中旬にリリースすると発表した。

 新サービスは、オムロン製が販売する住宅用蓄電システム「KPBP-Aシリーズ」のハイブリッドモデルを設置した家庭を対象に、OSSが住宅用太陽光発電の自家消費によるCO2削減量を環境価値として取りまとめ、国の「J−クレジット制度」を活用し、てユーザーにポイントなどで還元するサービス。

 これまで、各家庭の太陽光発電設備で発電した電力を自家消費する際に発生する環境価値を収集・活用するためには、追加機器の設置や自家消費電力量の報告手続きが必要になることもあり、うまく活用されていなかった。そこでOSSは、追加機器・追加費用なしで各家庭における自家消費電力量を自動で収集して環境価値とし、ポイント化してユーザーに還元する本サービスを考案したという。

新サービスのイメージ 出典:OSS

 ユーザーはサービスに加入すれば、太陽光発電で発電した電気を普段どおり自家消費するだけでポイントが得られ、集めたポイントをAmazonポイント4など、日常の買い物などに利用できる各種ポイントに交換できる。OSSはユーザーから収集した環境価値を取りまとめて脱炭素に取り組む企業に提供する他、サービスで得た収益の一部を再生可能エネルギーの普及や持続可能な社会づくりに貢献する団体に寄付する予定だ。

 サービスの開始は2022年1月中旬を予定しており、サービス利用料は無料。加入はWeb上から行えるという。OSSでは今後3年間で5万件のサービス提供および44GWhの環境価値収集を目指す方針だ。

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