ミツウロコグリーンエネルギーが北海道広島市に系統用蓄電所の建設を開始。米テスラの大型蓄電システム「Megapack」を採用した。
ミツウロコグリーンエネルギーは2022年2月9日、北海道広島市に系統用蓄電所の建設を開始したと発表した。2022年12月の運用開始を目指す。この蓄電システムを活用し、需給調整市場や容量市場などにする計画だ。
今回建設する系統用蓄電所「北広島第一、第二蓄電所」には、米テスラ社製大型蓄電システム「Megapack(メガパック)」を採用した。導入したMegapackシステムの出力は3085.6kW、蓄電容量は1万2192kWh。ミツウロコグリーンエネルギー電力需給部が遠隔制御で運用を行うという。
同社ではこの蓄電所を再生可能エネルギーの出力変動などに対応する「調整力」として活用する計画。再生可能エネルギー電源の発電計画に対す加不足分を、蓄電池の充放電制御で補うことで電力系統の安定化に寄与するという。
国内では2021年4月からこうした調整力を取り引きする「需給調整市場」がスタートしている。ミツウロコグリーンエネルギーでは、今回の蓄電所などを活用し、アグリゲーター事業者として需給調整市場や容量市場などの新たな市場への参入を図る方針だ。
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