エネコートテクノロジーズとトヨタ自動車が、車載用ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた共同開発を開始したと発表した。
エネコートテクノロジーズ(京都府久御山町)とトヨタ自動車は2023年6月27日、車載用ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた共同開発を開始したと発表した。
ペロブスカイト太陽電池は、軽量かつ柔軟に製造可能という特徴を持ち、ビルの壁面や耐荷重の小さい屋根、あるいは車体などの曲面といった、さまざまな場所に設置できる次世代太陽電池として期待されている。また、塗布などによる連続生産が可能であること、レアメタルを必要としないなどのメリットも持つ。
エネコートテクノロジーズは、2018年に創業の京都大学発スタートアップ企業。高効率なペロブスカイト太陽電池の材料技術や成膜技術を有しており、2023年4月時点でモジュール変換効率19.4%を持つフィルム型ペロブスカイト太陽電池の開発に成功している。
トヨタ自動車では「トヨタ環境チャレンジ2050」の実現に向けたさまざまな取り組みの中で、省エネルギーやエネルギー多様化の観点からカーボンフリー電力の自給自足を目指し、結晶シリコンセルを用いた車載太陽光発電システムの実用化を進めており、さらなる発電効率向上や低コスト化を目指している。
今後両社は、再生可能エネルギーの自給自足を促進しカーボンニュートラル実現への貢献することを目指し、エネコートのペロブスカイト太陽電池の要素技術とトヨタのソーラーパネルの車載技術を融合させ、実用化に向けた開発を進めるとしている。
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