2023年度夏季における全国10エリア合計の最大需要時供給力は、想定値18,999万kWに対して実績18,414万kWとなり、▲585万kWの差であった。
これを発電種別に見ると、まず火力発電では想定値11,286万kWに対して実績は10,865万kWとなり、▲421万kWの差であった。
この差異は、想定よりも低い需要に合わせて「需給停止(バランス停止)」したことや、火力増出力を実施しなかったこと、計画外停止の発生などが理由である。
火力以外も含めた全電源種の供給力に対する計画外停止率は、最大需要発生日(7月27日)で3.0%、夏季平均で2.7%であった。また、計画的に行う作業停止も含めた全体の停止率は4.2%であった。
このうち、火力発電の計画外停止は▲521万kW(▲4.5%)である。運転開始から40年を経過した電源を「老朽火力」と定義した場合、2023年度夏季(7月〜8月)における火力計画外停止件数250件のうち、老朽火力の計画外停止件数は43件を占めている。また老朽火力による今夏の発電電力量は101億kWh、設備利用率は25.0%であった。
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