企業は製品にどう表記すべきか? 「カーボンフットプリント(CFP)」の表示ガイドラインの検討がスタート第1回「カーボンフットプリントの表示等の在り方検討会」(4/5 ページ)

» 2024年10月31日 07時00分 公開
[梅田あおばスマートジャパン]

CFP表示にグラフィックを使用する場合の考え方

 CFP表示に際して、グラフィックを使用する場合、対象を明確にすることや誤解を招かないこと、情報を正確に記載することは、先述の原則と同様であるが、グラフィックの大きさを変えることでCFPの値の大きさを表現する場合は、ゼロをベースとして線形的な変化で表すことを求める。

図6.CFPグラフィック表現のOK/NG例 出典:CFP表示等在り方検討会

CFP表示の検証の考え方

 CFPの表示に際しては、第三者による検証を義務付けることは行わない。ただし企業が自主的に、ISO14067(製品のカーボンフットプリント−定量化のための要求事項及び指針)等に基づき第三者検証を行い、これを記載することも可能であり、検証を行うに際しては、検証実施者(第三者検証機関、内部検証者等)が必要とするデータへのアクセスを可能にすることを求める方針だ。

 これは、ISO14026(環境ラベル及び宣言−フットプリント情報のコミュニケーションの原則,要求事項及び指針)等においても、表示に際して「検証可能である」ことを求めているが、検証そのものは求めていないことが理由とされる。

 なおCFPの「算定」については、すでにCFPガイドラインにおいて「内部検証/第三者検証のいずれかを実施することが望ましい」と記載されている。

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