企業は製品にどう表記すべきか? 「カーボンフットプリント(CFP)」の表示ガイドラインの検討がスタート第1回「カーボンフットプリントの表示等の在り方検討会」(3/5 ページ)

» 2024年10月31日 07時00分 公開
[梅田あおばスマートジャパン]

CFP表示方法と背景情報の提供

 CFPの表示に際しては、図5のように可能な限り、算定の単位(機能単位/宣言単位)やライフサイクルステージ、CFP算定報告書へのアクセス、必要に応じて説明文を、CFPの数値に隣接させるかたちで表示することを原則とする。ただし製品そのものが小さく、表示可能な部分が狭い場合などは、別の場所に示してもよいとする。

 なお可能な限り、CFPの単位をkg-CO2eとして表示することを原則とする。(kgのほか、gやtも同様)

図5.CFP表示と背景情報提供のイメージ例 出典:CFP表示等在り方検討会

CFPの表示等における基本的な考え方

 CFP表示は、CFP算定の結果やプロセスを正確に反映し、誤解を招かないものである必要がある。表示するCFPは製品・サービス全体(例えば、本体・包装・使用時の追加材料等全て)か、製品・サービスの一部のみ(ある部品等)か、その対象を明確にする。

 またCFPの表示に際しては、実際に把握ができている情報を踏まえた表現として、算定・表示の前提を記載する。表1は、CFP表現のOK/NG例である。なお、原材料や製造技術等、CFP算定の結果に影響を与える変更が生じた場合は、あらためて算定し、CFP表示の更新を行う。

表1.CFP表現のOK/NG例 出典:CFP表示等在り方検討会

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