福岡市で大規模なペロブスカイト太陽電池の導入実証がスタート。同市と積水化学グループの共同事業として、市内2カ所の施設にフィルム型ペロブスカイト太陽電池を導入した。
福岡市で大規模なペロブスカイト太陽電池の導入実証がスタートした。同市と積水化学グループの共同事業として、市内2カ所の施設にフィルム型ペロブスカイト太陽電池を導入。2025年4月9日から運用を開始した。
1カ所目の導入施設は、福岡市にあるスタートアップ企業の支援施設「FGN(Fukuoka Growth Next)」。施設屋根の屋上に、防水材とペロブスカイト太陽電池の一体施工を行い、発電性能や防水性能を確認する。設置規模は約80平方メートル。
2カ所目の導入施設は、香椎浜小学校の体育館屋根で、設置規模は約200平方メートル。同施設の屋根は、耐荷重の観点から一般的な太陽光パネルの設置が難しい薄型金属屋根となっている。ここに軽量な性質を持つペロブスカイト太陽電池(1メートル幅)を設置し、施工性や発電性能を検証する狙いだ。
福岡市は、脱炭素社会の実現に向け「2040年度温室効果ガス排出量実質ゼロ」の目標を掲げており、2030年度における温室効果ガス削減目標を2013年度比で50%削減する方針。
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