NTTアノードエナジーが、蓄電所の構築から運用までを支援する「蓄電所構築・運用おまかせサービス」を開始する。
NTTアノードエナジーは2025年5月23日、蓄電所ビジネスへの参入を検討する企業などのオーナー向けに「蓄電所構築・運用おまかせサービス」を提供すると発表した。同年7月から提供を開始する。
昨今、再生可能エネルギー電源の導入拡大などを背景に、国内で蓄電所を開発する動きが広がっている。経済産業省の統計によると、2024年12月末時点での蓄電所の接続検討の規模は約9000万kWに達し、前年比で約3.5倍に拡大しているという。
NTTアノードエナジーは2023年7月から蓄電所事業に参入し、2027年度末までに全国 23カ所、合計300MWhを超える系統用蓄電所の運用を計画している。今回提供する蓄電所構築・運用おまかせサービスは、同社が蓄電所事業で培ったノウハウなどを活用したもの。蓄電所のシステム構築から運用までを一気通貫に支援するという。
具体的には、まず適切な設備の選定および施工、セキュリティ対策などにより、コスト性や安全性と可用性を両立したシステム構築を支援する。完成した蓄電所に対しては24時間365日対応のサポートサービスも提供する。
さらに、NTT研究所などの技術を活用して開発した「エネルギー流通プラットフォーム」により、高精度な市場価格予測や複数の電力取引市場への対応、蓄電池劣化コストを加味した充放電計画の策定により、収益の最大化もサポートするという。
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