テスラ製蓄電池を無償設置してVPPを構築 芙蓉総合リースとグローバルエンジニアリング蓄電・発電機器

芙蓉総合リースとグローバルエンジニアリングが米テスラの蓄電池「Powerwall」を利用したVPPサービスを開始する。

» 2025年06月17日 11時00分 公開
[スマートジャパン]

 芙蓉総合リースとグローバルエンジニアリングは2025年6月16日、米テスラの蓄電池「Powerwall」を利用した「DER アグリゲーションサービス」を開始すると発表した。

 同サービスは本事業はグローバルエンジニアリングが電力供給を行っている顧客を対象に、芙蓉リースとの連携のもと、Powerwallを無償で設置する。蓄電池の運用や制御などはグローバルエンジニアリングが担当する。

 具体的には太陽光発電などの出力抑制が予見される昼間時間帯で蓄電池に充電し、電気料金が高くなる傾向にある夕方の時間帯で放電を行う。これにより顧客は初期投資やメンテナンス費用を負担せずに電気料金の低減を図れる。また災害発生時などに系統電力が途絶えた際は、蓄電池に充電されている電力を利用することができ、レジリエンス向上にもつながるとしている。

事業のイメージ 出典:グローバルエンジニアリング

 また、複数の蓄電池の最適な運用コントロールを一括で行うことにより、VPP(Virtual Power Plant)を構築し、DER(Distributed Energy Resources)の広域的利活用を目指す方針だ。

 サービスの提供規模については、まずは2025年度内に100台のPowerwallを設置し、その後さらに規模を拡大していく予定としている。Powerwallは蓄電容量13.5kWh、出力5kWの全負荷型の蓄電池で、最大10台までの拡張が可能。

Powerwallの設置事例 出典:グローバルエンジニアリング

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