新装オープン!「デルタ航空博物館」に行ってみた秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(3/4 ページ)

» 2014年10月31日 08時00分 公開
[秋本俊二Business Media 誠]

「プロペラ機」と「ジェット機」──2つの時代をテーマに

 総面積6万8000平方フィートの館内は「プロペラ機」時代をテーマにした第1ハンガーと「ジェット機」時代に移行した第2ハンガーに分かれ、農薬散布の会社として起業してから今日までのデルタ航空の歴史と、民間航空産業の発展の軌跡を楽しみながら学ぶことができる。

 1940年から23機を運航したダグラスDC-3の機体を前に、年配のアメリカ人男性は「当時が懐かしい」と目を細め、いまはもう知らない人も多いトラベルエアの珍しい機体に「こんなヒコーキに乗ってみたいね」と若い2人連れが見入っている。天井からつり下げて展示されたプロペラ機は、まるで現在の空を実際に飛行しているようだ。

 機体のほか、創業者の発言集や私物品なども展示。パイロットのフライトチェック作業などの体験コーナーもある。見学を終えたあとは、デルタ航空のロゴ入りグッズや航空関連アイテムなどを揃えたギフトショップでのお土産選びがオススメだ。

博物館の面積は6万8000平方フィートと広大
機体ごとにタッチパネル式モニターで解説を見ることができる
世界の名機ダグラスDC3は1940年より23機運航していた
1928年から10年使用したTravel Air S-600-B4型機はパノラマで見られるよう床面が回転
ノースイースト航空で飛んでいた1930年代のStinson SR-8E Reliant
1924年に納入されたHuff-Daland Duster Petrel31型機
1927年頃飛行していたウェスタンエアエクスプレスのダグラスM-2をイメージした機体
ノースウエスト航空やパンナム(大西洋路線)など現在のデルタ航空を形作る40以上の航空会社の歴史を紹介
JAPANと書かれたノースウエストオリエント航空やパンナムの時刻表を発見
デルタ航空創立者ウールマン氏の旅行カバンや当時の写真も

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