トリプルエンジンの「Lunascape 5.0 rc3」、ブックマークレット機能などを拡張

Lunascapeは、トリプルエンジンブラウザ「Lunascape 5.0 rc3」を公開した。UMPCなどに適した表示モード「広画面表示」モードを搭載したほか、Webクリエイター向けのブックマークレット機能なども拡張した。

» 2009年03月03日 11時00分 公開
[杉本吏,ITmedia]

 Lunascapeは3月3日、提供するWebブラウザのリリース候補(release candidate)第3版「Lunascape 5.0 rc3」を公開した。ウルトラモバイルPC(UMPC)などに適した表示モード「広画面表示」モードを搭載したほか、Webクリエイター向けのブックマークレット機能なども拡張した。

通常モード(左)と、新搭載した「広画面表示」モード(右)

 Lunascape 5.0は、HTMLの描画エンジンとして、Internet Explorerなどに搭載されている「Trident」、Firefoxなどに搭載されている「Gecko」、SafariやGoogle Chromeに搭載されている「WebKit」の3つを搭載しているWebブラウザ。

 Lunascapeによれば、Tridentで表示することを想定したWebページ数が最も多く、GeckoはJavaScriptの処理が、WebKitは画像などの描画が高速だという。ユーザーはタブのコンテキストメニューやステータスバーから描画エンジンを切り替えられ、特定のページを毎回同じエンジンで開くような設定もできる。

 今回のRC3では、ツールバーを隠し、マウスポインターをブラウザ上部に近づけると自動でツールバーを再表示する「広画面表示」モードを新たに搭載。ディスプレイの小さいUMPCなどでブラウザの表示領域を広く確保できる。

 また、従来から標準搭載していたブックマークレット機能を拡張。Webクリエイター向けに「スタイルシートの表示」「altのない<image>をリストアップ」など、Webサイトのチェックに使えるブックマークレットを追加した。


 このほか、一部キーボードショートカットの追加と割り当てなどの変更や、起動時にフィードバーにスキンが適用されない不具合、Geckoエンジン使用時に一部の文字が英語表記になる不具合、バージョンアップ時にWebKitエンジンがダウンロードされない不具合などを修正した。

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