連載
» 2010年03月09日 14時32分 UPDATE

ツール de オシゴト:SaaSの相場はどれくらい?

プロジェクトで利用するコミュニケーションツールの選定は、いよいよ最終段階に入った。機能面では納得できたが、気になるのはやはり価格面だ。

[後藤康成,Business Media 誠]

連載「ツール de オシゴト」とは

 メール以外のコミュニケーションツールやコラボレーションツールを模索する新連載「ツール de オシゴト」。主人公のマコトは、1日100通を超えるメールを受信する広告代理店のビジネスパーソンだ。メールが埋もれて見逃すことも数回。過去のメールを検索するのに時間がかかってイライラすることもある。そこで、メールに代わるコミュニケーションが簡単に管理できるコラボレーションツールを模索する。

前回までのあらすじ

 社外メンバーを含めたプロジェクトチームで使えるコミュニケーションツールとして、Twitterのような「Yammer」や話題の「Google Wave」を試したマコトたち。SkyDriveやquanp、Backpackなどのオンラインストレージに関する情報も収集できた。その結果、機能面では「feedpath Rooms」が今回のプロジェクトに最も合っているようだ。では、コスト面ではどうだろう?


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 プロジェクトで利用するコミュニケーションツールの選定は、いよいよ最終段階に入った。

 マコトのプロジェクトでは、コラボレーションツールに投下できる予算は月額5000円から6000円程度だ。もちろん、無料のサービスが利用できればコスト面では助かるが、社内利用ではなくクライアントとのコミュニケーションが中心となるので、セキュリティリスクは抱えたくない。また、動作が重くなったりひんぱんに停止するのも絶対に避けたい。なにせクライアントの信用がかかっているのだ。

 そういうわけでマコトは、今回のプロジェクトでは有償の企業向けサービスを利用する方針だった。とはいえ、費用はやはり安いにこしたことはない。そこで今回も、Webサービスなどのトレンドに詳しい晋作に相談してみることにした。

マコト コミュニケーションツールについておおむね評価が終わったんだけど、この手のサービスって費用の相場はどれくらいなんだろう?

晋作 最近の企業向けクラウドサービスは、以前に比べてだいぶ安くなってきているね。これは今話題のSaaSと呼ばれるサービス形態が企業に普及してきたことが大きな要因じゃないかな。

マコト SaaSが企業普及するとなぜ安くなるんだ?

晋作 マコトも知ってる通り、SaaSというのは「Software as a Service(サービスとしてのソフトウェア)」の略だろう。数年前までのソフトウェアは1台のサーバで1つのサービスが動作する設計がされていたんだ。でも、ここ数年サーバの性能が向上したことで、1台のサーバで複数のサービスを動かせるようになったんだ。つまり1サーバで複数の企業に対してサービスを提供できるようになったんだね。そのためASPのサービス運用コストが劇的に安くなり、このコスト低下がサービス価格に反映されたと言われている。

マコト それは利用者である僕らにとっても都合がよいね。

晋作 そうだね。もちろんサービスの種類にもよるんだけど、グループウェアやメールであれば、1アカウント500円〜1500円くらいが相場かな。例えばGoogleのGoogle Appsは1アカウントあたり月額500円。フィードパスのfeedpath Calendarは月額200円台だね。

マコト なるほど。となると、導入を検討しているfeedpath Roomsは……20アカウントで月額4000円だから、1アカウントあたり月額200円だね。確かにこれは安いなあ。

 マコトはコミュニケーションツールの導入に当たってコストを試算する予定だったが、この安さであれば複雑な試算は不要のようだ。月額4000円ならば、3カ月使っても1万2000円。さらにfeedpath Roomsの場合、月契約なのでプロジェクト終了とともにサービスも解約が可能だ。

 プロジェクトに関する予算はプロジェクトリーダーであるマコトに一任されているものの、今回のツール導入費用については、上司の耳にも一応入れておくべきだろう。マコトはさっそく土方局長に相談しにいくことにした。(つづく)

今回紹介したツール de オシゴト 概要
feedpath Rooms メールに代わるプロジェクトコミュニケーションツール。社内外におけるプロジェクトでメッセージとファイルを共有でき、そのやりとりを1カ所で管理できる。ストレージ容量は20Gバイト。

筆者紹介:後藤康成(ごとう・やすなり)

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 フィードパスCTO兼feedpath Rooms エバンジェリスト。シリコンバレー・ベンチャーを経て2000年ネットエイジ入社。技術開発担当取締役としてネットビジネスのインキュベーション案件およびテクノロジー投資案件などを担当しビジネス&テクノロジーと幅広い経験を持つ。

 2005年、クラウドからビジネスアプリケーションを提供するフィードパスを設立。Zimbraの日本市場展開、ビジネススケジューラーのfeedpath Calendar事業統括を担当するとともに、メールに変わる次世代企業間コラボレーションツールのfeedpath Roomsのエバンジェリストでもある。著書として「Web2.0 BOOK」など。Twitterアカウントはfeedpath。


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