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» 2014年03月04日 10時00分 UPDATE

満員電車にサヨナラする方法・最終回:あなたの望む自由な働き方ができるときが来た

クラウドソーシングの登場により、これからは働く人が自分の得意なこと、自分のやりたいことをつきつめて、自分の仕事や収入を自分で決められるようになるはずです。

[秋好陽介,Business Media 誠]

集中連載『満員電車にサヨナラする方法』について

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 本連載は、2013年12月21日に発売したランサーズ代表、秋好陽介著『満員電車にサヨナラする方法〜時間と場所にとらわれない新しい働き方〜』(ビジネス社刊)から一部抜粋、編集しています。

 ブロガ―ちきりんさんやグロービス代表の堀義人氏も推薦! 日本初のクラウドソーシングサービス「ランサーズ」の代表、秋好陽介氏が提案する時間と場所にとらわれない新しい働き方とは?

 インターネットが普及している現在、出社しなくてもできる仕事は珍しくありません。もしかしたら「この通勤時間を仕事時間に使えたら、どんなに生産的だろうか」「通勤時間を労働時間に変えれば、家族と過ごせる時間が増えるのに……」「通勤時間を労働時間に変えれば、プライベートをさらに楽しむことができるのに……」と感じたことがある人もいるのではないでしょうか。

 世の中の人々が自分の価値観、好み、感性のおもむくまま自由に生きられる、そんな面白い時代が、すでに始まっています。


 私個人の持つニッチな分野の労働力、ちょっとした空き時間を利用してできる作業など、いずれでもリアル世界ではコスト効率に見合わずにビジネスにならなかったものです。これらはインターネットを介することで受注できるようになり、膨大な潜在需要が掘り起こされることになるでしょう。

 例えば企画書を書くのが得意な人、スピーチ原稿を書くのが得意な人、社員旅行のプランを練るのが得意な人、忘年会の幹事が得意な人など、いままではそれだけではとても商売にならなかったかもしれないニッチな分野でも、クラウドソーシングを利用すれば、独立して、フリーの立場で仕事が受けられるようになります。

 働く人なら誰でも、自分で自分の能力を管理し、自分の労働力の価値を市場で売ることができるようになるのです。企業社会の中では、人の持っている能力をどのように生かすかを決めるのは、会社でした。いくら労働法ができて、労働組合ができて、働く人の権利を守ろうとしても、企業が人の雇用を握っている以上、どうしても働く人たちは従属的にならざるをえません。

 しかしこれからは、働く人が、自分の得意なこと、自分のやりたいことをつきつめて、自分の仕事や収入を自分で決められるようになるはずです。もうすでに海外では、クラウドソーシングの登場によって、自由な働き方を手に入れている人が急増しています。彼ら、彼女らは、企業には属さず、自分の能力を生かした分野で世界を相手にたった1人で仕事を受けています。

 まさにECサイトと同じように、あるユニークな能力を持った人に、世界中から「あなたのスキルをぜひ、当社に売ってください」というオファーが直接舞い込んでいるのです。

 あるいは、自分が発案したビジネスを起業しようと思ったとき、自分にはそのビジネスを始めるためのスキルがまったくなくても、クラウドソーシングサイトに、「こんなスキルを持った人いませんか」と投げかけると、世界中から応募があり、その中から、もっとも要望に近い人を選んでチームを作り、起業を果たしている人も実際にいます。クラウドソーシングを活用することで、まさに、あらゆる「働く」が自由になるのです。そして、日本でも、すぐそこまで、そういう時代が迫っています。

 日本では、私たちランサーズが2008年に国内で初めて本格的なクラウドソーシングサイトを立ち上げたのが始まりです。立ち上がりまで5年間と長い期間がかかりましたが、近年、市場が急成長しています。特に、2011年からは日本のクラウドソーシング市場にとって大きな飛躍となりました。2012年4月の時点で7万人だった私たちのサイトの登録者がこの1年間で一気に急増し、2013年12月時点で22万人を超えています。ここ最近は、毎月1万人以上の人が新たに登録していただいている状況です。

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 ランサーズのサイトを経由してやり取りされる依頼総額もどんどん増え、2008年から2012年まで4年間の累計で50億円だったのが、今年1年間だけで4年分を超えました。2012年は、ランサーズに続く新規参入の事業者も増えて、クラウドソーシング業界が形作られていった年でもあり、そのため認知度が一気に高まりました。

 日経新聞の2012年9月の記事によると、その時点で業界全体で登録者が40万人に達したということですが、1年たった2013年10月の時点で、当社だけでも登録者数が7万人から18万人へと、10万人以上増えています。それに、相変わらず新規参入も続いているので、業界全体で言えば、そろそろ100万人の大台を超えているころでしょう。

 とにかく、すごい勢いでクラウドソーシングに人や企業が引きつけられて、爆発的に広がりつつあるのが現状です。人々が集まり、群衆の規模が大きくなるほど威力を発揮するのがクラウドの特徴です。おそらく、まもなく、その膨張スピードは臨界点に達することでしょう。そのときこそ、私たち日本人が、本当に自由な働き方を手に入れるときです。

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