アーサー・アンダーセンで学んだ「期限は死んでも守れ」外資系エリートが実践する「すぐ成長する」仕事術(2/2 ページ)

» 2014年11月10日 05時00分 公開
[川井隆史,Business Media 誠]
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「ロスはつけるな、コストはつけろ」

(写真と本文は関係ありません)

 アーサー・アンダーセンでは、自分たちが優秀であるからより努力すべきだと日々すり込まれた。だからこそ、自分のミスや段取りの悪さなどで時間がかかることはプライドが許さないのだ。

 「ロスはつけるな、コストはつけろ」というのが先輩の教えであった。自分の能力不足や失敗で必要以上にかかってしまったムダな時間はロス、見積もった必要な時間はコストである。

 私自身も若いころ、たまにこのような自主的な残業をしていた。これを“Self Write off”(セルフ・ライト・オフ)と呼ぶ。“Write off”は「帳消しにする、ご破算にする」という意味を持っており、セルフ・ライト・オフは「自主的な帳消し」ということになる。

 また、予想以上にかかってしまったけれど申告しない時間のことを“Eating Time”と呼ぶ人たちもいる。

 “Eating Time”──つまり、プライドが許さないので見積もり外に「食べてしまう」時間。そこまで自分の見積もり時間に対して厳しい姿勢を持つことで、見積もり通りに仕事を行うように自分を鍛えられる。その積み重ねが仕事の期限を守れる人間をつくるのだ。

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