相手に、心ゆくまで語ってもらうちょっとした気づかい

相手の「話したいオーラ」が消えるまで、自分の用件は切り出しません。

» 2015年02月16日 05時00分 公開
[森本早苗,Business Media 誠]

集中連載:ちょっとした気づかい

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 この連載は森本早苗著、書籍『ちょっとした気づかいがあなたの人生を変える』(アスコム)から抜粋、再編集したものです。

人間関係がうまくいっている人に共通する要素があります。それは、「気づかい上手である」ということです。

 ・お礼の手紙は手書きで丁寧に書く
 ・いつもはっきりした声を出す
 ・「いつでもいい」と言われてもすぐに行動する
 ・相手の家族のことも気づかう
 ・おしゃれであるよりも、まずは身ぎれいな服装をする

「気づかい」は、お金もかからず誰でもすぐにできるとても大切なスキルですが、意外にできていない人が多いのも事実。

この本では、55年間トップセールスを記録し続けているカリスマポーラレディが日々実践している「気づかいの極意」をはじめて公開しています。83歳の今もなお現役で、成果を出し続けていられる理由がこの「気づかい」にあるのです。


 以前お話ししたように、会話において、相手の話をしっかり聞くことはとても大切です。

 しかし、この話をすると、決まって尋ねられることがあります。 

 「相手の話を一方的に聞いているだけでは、私の言いたいことは、なかなか伝えられなくなってしまいます」

 この意見はもっともです。ここでは、どのように上手に自分の用件を切り出すかということについて、考えてみましょう。

 相手に話したいという素振りがある場合。私はそのような状態を「話したいオーラが出ている」と表現しています。

 そして、「話したいオーラ」が消えるまで、基本的に相手をさえぎらず、思う存分話してもらうようにしています。

 外国旅行のみやげ話や子どもの就職(入学)などのうれしい出来事、最近あったトラブルのこと、腹が立った出来事――など。

 さまざまな思いを洗いざらいぶちまけてもらうのです。「そんなことまで、私に話していただけるなんて、よほど信頼されているのだろう。ありがたい」と思えば、長い話でも退屈はしません。

 相手から「話したいオーラ」が消えるまで、用件は切り出さないようにします。

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