もちろん、運用面では高い可用性や処理性能が重要ですし、システム管理の簡素化というニーズからグリッド機能も強化しています。だれがどのサービスにアクセスできるかを管理するためにアイデンティティー管理も欠かせません。
Oracleは、100%とは言いませんが、ミドルウェアに求められている多くの機能を「アプリケーションプラットフォームスイート」として提供しています。このコンセプトはわれわれが最初に提唱したもので、アナリストらもその方向性が正しいと評価しています。別々の製品を後から統合するのはたいへん難しく、ライバルたちも結局はわれわれのアプローチに追従しています。
ITmedia とはいえ、市場シェアではIBMやBEAが先行しています。どのように壁を破っていくのでしょうか。
テラ アプリケーションサーバ市場での認識はここへきてかなり変わってきています。Oracle Application Serverは、この3年で最も成長しています。IDCのような調査会社は金額ベースで集計をしますが、われわれの製品の価格は、BEAの3分の1、IBMとの比較では5分の1です。ワールドワイドでの顧客は2万社に上り、本数ベースでの勢力図は異なっているはずです。
Oracle社内においても急成長している最も重要な製品と位置づけられ、経営トップからも積極的な投資が約束されています。E-Business SuiteやPeopleSoftといったアプリケーションのスーパーセットである「Fusion」(コードネーム)もOracle Application Serverで開発されます。
もちろん、機能面での差別化も重要です。Oracle Application Serverは、インテグレーションやJ2EE、BPMでは常に最新の標準技術を取り入れ、Oracleが誇るData HubやBIなどで差別化できています。
さらに「Oracle 10g」ファミリーは、アプリケーションサーバ、データベース、およびストレージというインフラストラクチャー全体が統合されています。技術的な差別化に加え、さらにスイートとしての高い価値が提供されます。われわれの10gのビジョンは顧客らにも届いているものと確信しています。
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