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» 2005年05月05日 12時41分 UPDATE

dev blog/CMS7分で分かる4月のBlog界 (1/3)

4月は個人情報保護法への対策が多く、各社の規約改訂が目立った。ほかにもBlog標準機能を包括するような派生サービスがいくつもあり、機能拡張への動きは止まらない。トピックキーワードは、スパム対策、ケータイ対応、アフィリエイト付加、投稿表現の拡張、RSSリーダーなどだ。

[森川拓男,ITmedia]

 今年のGWは、人によっては最大で10連休になるという正に「大型連休」だ。この連休、読者はどのように過ごしただろうか。大型連休を利用しての旅行など、ブロガーにとっても格好の機会。もちろん、どこにも出かけない派の人も、本や映画などの感想を書いてみたり、いろいろBlogネタはありそうだ。また、Blogをやったことがない人も、これを機にBlogデビューしてみてはいかがだろうか。ここで振り替える4月といえばエイプリルフールだが、今年は何といってもライブドアによる全Blogサービスの買収成功というネタが、現実のニッポン放送買収騒動と相まったといえようか。

Blogサービスと地域との密着

 Blogサービスが続々と増えていく中で、このところ目立ってきているのが「地域」をうたったものだ。

 その先がけは、2003年4月1日にサービスを開設した「チャンネル北国tv」であり、開設3年目に突入している。「はてなダイアリー」の正式サービス開始が2003年3月なので、Blogサービス黎明期にスタートした古参サービスでもある。そのサービスが、北国(北海道)にこだわるという地域性を打ち出していたのは興味深い。その後、大手ISPやポータルサイトなどが続々とBlogサービスを開始する中、最近では地域型ともいえるBlogサービスが増えているのだ。

 地域型Blog先駆者の「チャンネル北国tv」が4月11日に発表したのは、札幌を中心にした道央圏で発行される新聞「札幌タイムス」を運営する北海道21世紀タイムスと、Blogを利用した地域性コンテンツ協力に関して提携するといったものだった(4月12日既報)

 また、四国電力グループのSTNetは4月14日、ニフティと提携してBlogサービス「ココログdeピカラ」の提供を15日から開始すると発表した(4月15日既報)。STNetの個人向け光サービス「ピカラサービス」契約者が対象で、四国のインターネットサービスプロバイダ(ISP)としては初の試みになるという。

 沖縄に特化した「てぃーだブログ」では、フォトラバというトラックバックで写真を送ることができる新しいトラックバックスタイルを立ち上げた。沖縄の美しい風景などを送ることで、地域型Blogサービスの幅を広げるものになりそうだ。なお、27日には絵文字機能の追加も行われている。

増大化するBlogユーザー

 続々と会員を増やしているBlogサービスだが、それに見合っただけのサービスが提供されているだろうか。いくらサーバを増設したところでなかなかサービスは改善されず、いたちごっこの繰り返し。ユーザーが満足するサービスと、サービスを提供する側との思惑がズレているようにも思えるのも世情だ。落としどころはどこなのか? 増えるユーザー数に一喜一憂せずに、いまいちど立ち止まって考え直すのも必要ではないだろうか。

 グローバルメディアオンライン(GMO)は4月22日、同社とグループ会社が提供するBlogサービスの累計会員数が3月31日現在で34万3千635人となり、30万人を越えたと発表している(4月25日既報)。GMOグループによるBlogサービスは2004年1月より始まり、GMOは「ヤプログ!」、paperboy&co.では「JUGEM」と「ロリポブログ」、ティーカップ・コミュニケーションでは「AutoPage」をそれぞれ提供している。

 また、FC2ブログは4月26日、登録数が9万を突破したと発表した(関連リンク)。この増加の傾向も右肩上がりで、今後どこまで増えていくのか注目だ。

AOLダイアリー、個人情報の公開を選択可能に

 4月1日、個人情報保護法の施行により、Blogサービスを提供する各社は、個人情報に関する取り扱いについての規約を改定するなどの対応に追われた。

 しかし、Blogではサービス会社の対応のみならず、Blogユーザー個人の意識改革も必要となってくる。何でも簡単に書けるBlogなればこそ、無用な個人情報を自ら晒してしまう危険性が大きくなってくるのだ。特に自分の顔写真などを公開した上で、身元の特定が可能な情報をうっかり書いてしまう場合が多い。ストーカーなどの犯罪行為につながる危険性があるので、注意しなければならないだろう。

 AOLでは、2月にバースデーダイアリーを公開したが、多くのユーザーからは反発が生まれた。公開されるとは思わずに誕生日を登録したが、勝手に公開されてしまった、というのだ。たかが誕生日くらい、と思う人もいるだろうが、やはり大事な個人情報。公開の可否を自分で選択したい、という意見が起きても当然。

 それらの意見を受けて4月15日、これまで必須とされていた「居住地」(都道府県)、「誕生日」(月日)の入力をするかしないか、ユーザーが自由に選択できるように修正された(4月19日既報)。公開する個人情報は自己責任で、Blogユーザー自身が決められるようになったことは、好ましいことだ。

 また28日にはユーザーの意見を取り入れて、記事へのコメントを従来の200文字から1,000文字まで拡大させている(関連リンク)

トラバ利用のコミュニティーサイトオープン

 それでは、4月の新サービスを見ていこう。

 まず4月1日にオープンしたのはFC2ブログの派生系といえる「プチモールブログ」。FC2が運営する、女性向けのBlogサービスだ。

 4月14日、アイネットビーエスが提供するペット専用の無料Blogサービス「アセラブログ」ベータ版がオープンした。ペット専用Blogサービスでは、ペログーに続くもの。

 続く4月15日には、HARMONYが無料Blogサービス「はもぶろ」をオープン。ドリコムBlogホスティング用トータルパッケージ「ドリコムブログシステム」を採用しているとのこと。

 健康食品や医薬品などをインターネットで通信販売するECサイト運営のケンコーコムは、Blogのトラックバック機能を利用した健康と美容関連情報コミュニティーサイト「ケンブロ」を4月20日より開始した(4月25日既報)

 4月25日には、独身女性向け「化け犬.jp」を運営しているファイナンス・オールが、新たに20代後半〜40代の男性をメインターゲットにしたBlog形式のオンラインマガジン「メトセク.jp」をオープンした(4月26日既報)

 また、4月下旬にASAHIネットの個人会員を対象にベータサービスを開始すると発表されていた「アサブロ」は、サービス開始を若干延期し、5月9日に行うと発表している。

 新サービスではないが、リニューアルを発表したBlogサービスもある。「NAVERブログ」を提供するNHN Japanは、6月1日より新サービス「CURURU(クルル)」の提供開始を発表したのだ(4月25日既報)。2004年7月にサービスを開始し、現在35万人を越えるユーザーが利用しているNAVERブログをベースに、これまでユーザーから寄せられた意見や要望をできるだけ活かし、より活気あるコミュニティサービスを目指してのリニューアルになるという。

 リニューアルといえば、「JUGEM」は4月1日にトップページなどを大幅リニューアルした。これにより、「ロリポップ」などとのトップの融合も行われている。ただし、昨年来よりJUGEMの新規申し込みストップ状態は続いており、ユーザー登録再開がいつになるのかは不透明なままだ。

 また、オーケイウェブが提供しているQ&Aサイト「OKWebコミュニティ」は4月20日、Blogサービス6サイトとの連携開始を発表した(4月22日既報)。連携するBlogサービスは「AutoPage」「gooブログ」「ココログ」「JUGEM」「ヤプログ!」「livedoor Blog」の6つで、OKWebコミュニティユーザーで連携Blogユーザーの場合は、回答受け付けが締め切られたQ&Aを自らのBlogに取り込めるようになるという。

 続いて、4月の他のBlogサービスについて振り返ろう。

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