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» 2005年11月08日 17時26分 UPDATE

JavaOne Tokyo 2005 Report:「Java MEのリッチ指向」SunリバスCTOが新たなコンテンツ予測

ケータイコンテンツを牽引するJava ME。Sunでスペックリードのデイビッド・リバスCTOが来日し、JavaOne Tokyo 2005のテクノロジー基調講演でJava MEの進むべきロードマップを語った。

[木田佳克,ITmedia]

 Java生誕10周年のメモリアルイヤーを締めくくる「JavaOne Tokyo 2005」が、東京国際フォーラムで開幕した。サンが主催する「JavaOne」は、開発者向けのテクノロジーセッションを数多く用意するカンファレンスだが、今回の「JavaOne Tokyo 2005」でも開幕最終の10日(金)までに180セッションが揃う。そのセッションへとデベロッパーを導く9日のテクノロジー基調講演には、米Sun MicrosystemsからJava ME、Java SE、Java EEそれぞれのテクノロジーのスペックリードが登壇し、それぞれのエディションスペック動向が語られた。

P1040646.jpg 「Java無しでは地球は回らない」「Javaでビジネス革新を」「最先端テクノロジーJavaを学ぶ」の3つがカンファレンスのテーマ。今カンファレンスには250人のスピーカーが揃ったと紹介した末次氏

 講演司会のサン・マイクロシステムズ常務取締役、末次朝彦氏は、基調講演すべてに共通するメッセージがあると言い、2005 JavaOne Conferenceでも強調された「Information AgeからParticipation Ageへと時代が変わっている。コミュニティーへ参加することでビジネスチャンスがつかめる」とコメントした。

 最初に登壇したのは米Sun Microsystems、クライアントシステムグループのデイビッド・リバスCTO。同氏は、Java MEに関わる「Javaとモバイル」をテーマとしてモバイル環境でのJava最新動向を紹介した。冒頭で「東京は、モバイルテクノロジーで革新的なところ。日本で見るものは世界中へと広がっていく」とリバスCTO。NTTドコモを始めとする国内のケータイ市場を称えた。

P1040651.jpg Java MEをスペックリードする米Sun Microsystems、クライアントシステムグループのデイビッド・リバスCTO

 モバイルを支えているJavaテクノロジーは、ほかでもなく「Java ME」(旧称、J2ME:Java 2 Platform, Micro Edition)であり、ケータイでの利用が追い風となっている。現在では、MIDP(Mobile Information Device Profile)として国内でNTTドコモ以外にもau、Jフォン、ボーダフォン、ウィルコム(PHS)などが採用し主要キャリアが揃ってサポートする情勢にある。そして次なるフェーズへと移りつつあることも国内市場から感じ取れるところだ。

 Java MEの機器対応状況についてリバスCTOは、「現在はJTWIを搭載する傾向にある。JTWI(Java Technology for the Wireless Industry)によって次なる標準スペックが決まってきた」、とMSA(Mobile Service Archtecture)についても触れた。米国で6月開催の2005 JavaOne Conferenceでノキアは基調講演を行っていたが、MSAについてボーダフォンとの協調をコメントしていた。MSAは、JCP(Java Community Process)で規定されるJSR-248、JSR-249などによってまとめられているが、今後の動向としてJSR-248に期待されるスペックの候補リストもプレゼンで示されていた。

 「スペックとしては、幅広いものを取り込むよう常にJCPで協議されている。今後も開発者に対し興味深いものを提供していく」とJava MEの革新が止まぬことをリバスCTOは強調した。

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 また、MSAの中でも二分するMSA for CLDC(2006年予定)とMSA for CDC(2007〜2008年予定)について同氏は、「ローエンドでもハイエンドの互換性実現を重要視する。Java MEのスペックでは両方に対応することが大切。多くのデバイスに対応することを目標にしている」とスペックで重視すべきポイントを語った。Java MEでの数十億単位のデバイスサポート実現を物語っている。

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 リバスCTOは注目する最新の技術動向についても触れた。「最近重要視しているものの一つには、“Scalable 2D Vector Graphics for Java”がある。今後はSVGで地図を表示させて、ロケーション情報を組み合わせるようなコンテンツサービスが数多く登場するだろう。そして、従来のインタフェースでは希望する情報に到達するために多くのクリックを必要とした。しかしアニメーションとグラフィックスを駆使することで新たな可能性が生まれるはずだ」と新たなコンテンツサービスへの可能性を示した(関連リンク)

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 さらに、“MIDP 3.0”にも大きな期待をよせていると言い(関連リンク)、「MIDPのスペックも重要視している。Webでルックアンドフィールを楽しめるようリッチコンテンツの牽引役になるスペックが含まれる」と期待を高めた。ほかにも、「ケータイではネットワーク技術が大きく変わっている。電話網はデータ網に変わりつつある。“IMS(The IP Multimedia Subsystem)をJava環境で使うこと”も今後重要視されていくだろう。エンドトゥエンドをすべてJavaで処理できることで、大きなチャンスが生まれるはずだ」と語った。

 SunにおけるJava MEプロダクトとしてリバス氏は、「アプリケーション開発者は次のレベルへと視点を移し始めている。Sunでは、NetBeans Mobility PackでJava EEとも統合ができるよう開発環境を整備している」とオープンソースのIDEプロダクトについても強調した。

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