ディーコープ、仮想化技術を活用した顧客マスターの統合を実現マスターデータ管理

ディーコープは、同社が提供する「見積@Dee」のシステム刷新にあたり、マスター一元管理専用システムにインフォテリアの「ASTERIA MDM One MH」を導入し、本番稼働を開始した。

» 2009年06月08日 18時52分 公開
[ITmedia]

 ディーコープは、2006年4月から買い手企業と売り手企業の購買活動を総合的に支援する「見積@Dee」と呼ぶサービスを提供している。このサービスは建設資材などの直接材から名刺、トイレットペーパーなどの間接材まで幅広く扱い、登録会員企業がこうした商品をネットを介して取り引きをするもの。買い手企業へは継続的なコスト削減、売り手企業へはビジネス機会の創出というメリットを提供する。このような購買に関するプロセスは、より透明性が要求されており、同社のサービスはそのニーズに応えるものとしても注目されている。なお「見積@Dee」の2008年度の実績は見積・提案依頼総額約1600億円、発生案件数は約14000件となっている。

 「見積@Dee」を提供する中で、ディーコープでは、今後のシステムの拡張を見込み、顧客マスターを仮想的に統合する「マスターの一元管理専用システム」の構築に着手した。全体の開発工数は「ASTERIA MDM One MH」を使用しない場合の見積もりと比較して60%削減され、実質2カ月という短期間でシステムを完成することができたという。

 これまで、「見積@Dee」のユーザーはサービスメニューごとに個別のIDを利用していたが、今回の顧客マスターの仮想化と統合により、1つのIDですべてのサービスが利用できるようになった。ディーコープでは、各システムのインタフェースを統合し、今回整備した統合マスターを中心にデータ運用することを目指していくという。

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