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» 2009年08月25日 19時43分 UPDATE

公共図書館向けSaaS:利用者サービス拡充を容易にする電子図書館サービス

NECは、公共図書館の複数システムをSaaS型で提供するサービスを開始した。こうしたサービスが商品化されたのは国内初。図書館の利用活性化や業務効率化を進めるものとして、島根県、大阪府の一部図書館で利用が開始されている。

[ITmedia]

効率化とサービス向上を両立する

 今回NECが商品化したのは、「GPRIME 電子図書館サービス」。主な機能は以下の4つだ。

 (1)Wikiの仕組みを用いて、図書館員や住民が郷土に関連する情報や書籍についてWeb上で事典のように作成・蓄積・閲覧できる「わいわいライブラリー」、(2)複数の図書館をまたがって図書館員やボランティアたちがSNS形式でコミュニケーションできる「SNSサービス」、(3)都道府県内の図書館や大学にある蔵書を一度に検索できる「横断検索サービス」、(4)これまでは主に紙書類で行われていた図書館間の相互蔵書貸借業務を支援する「ILL(アイ エル エル)サービス」。

 これらのサービス機能はニーズに応じて順次メニュー拡充するという。

 先行的に、島根県立図書館が「GPRIME 電子図書館サービス」の4種のメニューすべてを導入しており、大阪府豊中市図書館も「わいわいライブラリー」、「SNSサービス」を導入している。

 NECによると、GPRIME 電子図書館サービスの商品化には、昨今の全国公共図書館における、厳しい行財政環境があるという。そうした環境で住民の満足度を高める運営を行うために、各図書館・各自治体はさまざまな改革に着手しており、これまでそれぞれが構築・管理してきたITシステムをサービスとして利用し、コストを低減しながら最新の技術を用いて業務を効率化したいといったニーズが高まっている。

 また、効率化のみならず、各図書館が目指す「より密着した図書館」「地域の情報拠点としての図書館」を実現するには、従来の垣根を越えた新たなコミュニケーション方法の確立など、高度なサービスの創造が欠かせない。NECはこうした動向も踏まえつつ商品化を進めてきたという。

 価格の目安は「わいわいライブラリー」「SNSサービス」がそれぞれ初期費用(画面デザイン・各種設定・操作教育など)50万円〜、月額利用料8万円〜。「横断検索サービス」が初期費用250万円〜、月額利用料12.5万円〜。「ILLサービス」は初期費用100万円〜、月額利用料5万円〜。金額はいずれも税別。

 NECは今後5年間で、約30団体の図書館へ同サービスを提供していきたいとしている。

nec_tosyokan.jpg GPRIME 電子図書館サービスの概要

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