コラム
» 2010年02月24日 11時35分 UPDATE

「Google Buzz」はFacebookやTwitterに対抗しない――Google幹部が説明

GoogleはBuzzを市場で最もオープンなソーシャルサービスにしようとしている。いずれBuzzからTwitterやFacebookに投稿できるようになるようだ。

[Clint Boulton,eWEEK]
eWEEK

 「Google BuzzはFacebookやTwitterへの対抗を狙ったものではなく、これらのWebサービスを独自に補完するのが目的だ」――Buzzを統括する米Google幹部は米eWEEKの取材でそう説明した。

 2月9日に立ち上げられた「Google Buzz」は、ユーザーがステータス更新、リンク、動画、写真などのコンテンツをGmailの連絡先に送信することを可能にする機能だ。

 立ち上げられてから最初の1週間で、約1億7600万人のGmailユーザーのうちの数千万人が900万件以上の投稿やコメントを作成した。Buzzの急速な普及を目の当たりにした多くのユーザーは、これをFacebookやTwitterと比べている。

 Googleで製品管理を担当するブラッドリー・ホロウィッツ副社長は、Buzzの普及に気をよくしているようだ。モバイル用Buzzアプリを使って携帯電話から投稿するユーザーからのコンテンツも1分間当たり200件に上るという。

 「Buzzの使われ方は、われわれが望み、意図した通りのものになっている」とホロウィッツ氏は2月17日のeWEEKの取材で語った。「これはステータスを送信するためだけの機能でもなければ、チェックイン(位置情報を登録)するためだけの機能でもない。Buzz内で有意義な話題について有意義な対話を可能にするのが目的であり、われわれが想定していたユーザーに受け入れられている。こういった価値提案こそがBuzzの独自性だと考えている。ユーザーの間でもそういう意見が多い。好意的なフィードバックの中には、Buzzの会話機能は極めて強力だという評価もある。ユーザーのレベルも高い」

 「BuzzはFacebookやTwitterに対抗するのか」との質問に対して、ホロウィッツ氏は次のように答えた。

 決してそんなことはない。今も言った通り、これはコミュニケーションの新しいカテゴリーを創出するのが狙いだ。まだ市場でニーズが満たされていないニッチを埋めるものだ。Buzzではユニークな利用形態が生まれており、これは今後も進化するだろう。リリース後6日の時点で今後の傾向を予想するのは難しいが、Buzzが秀でているのは会話および会話型Webの分野であるのは間違いない。Buzzはユニークな存在であり、魅力的で興味深いエクスペリエンスを提供する。

 今のところ、TwitterのツイートはBuzz上で表示することしかできない。Buzzがこれらのサービスと協調するものだとすれば、いずれBuzzからTwitterに投稿できるようになるものと期待できるはずだ。

 BuzzからFacebookに投稿したり、FacebookのコンテンツをBuzzに送信したりできるといったことも期待できそうだ。ホロウィッツ氏によると、それはまだ先のことらしい。しかしGoogleでは、いずれBuzzを市場で最もオープンなソーシャルサービスにする方針であり、同氏は次のように話している。

 その点についてはまだ何も発表することはないが、そういったことを可能にするAPIの開発を続けるつもりだ。この分野で最もオープンで、連係に優れ、行儀の良いソーシャルネットワークを提供するというのが、われわれの基本的方針だ。ユーザーがBuzzを外に出し、インターネット上で適切だと思われるあらゆる場所にBuzzを作成できるようにしたい。われわれはそれを現実にするために努力している。まだ具体的に発表するものはないが、あらゆる点でBuzzをオープンにしたいというのがわれわれの基本的な考え方だ。

 これはオープン標準支持者たちにとって非常に心強い発言だが、Buzzが立ち上げられて以来、自分のプライバシーが侵害されていると感じていたユーザーにとっては恐ろしい話かもしれない。

 Buzzは登場してまだ2週間にしかならないが、ユーザーの連絡先がほかのBuzzユーザーに見えてしまうことや、プライバシーを管理する機能が不明瞭あるいは不十分だといった理由で、既に厳しい批判にさらされている。ホロウィッツ氏によると、こういった批判は予想外だったという。

 電子プライバシー情報センター(EPIC)は米連邦取引委員会(FTC)に対して、Buzzがユーザーのプライバシーを保護していないという申し立てを行った。また、ある女性が同じ理由でBuzzに対して集団訴訟を起こした。

 Googleはこの騒ぎを沈静化するために、自動フォロー方式から自動サジェスト方式への変更、Google ReaderとPicasaからのBuzzの切り離しなどプライバシー関連で幾つかの修正を施した。

 2月18日の時点で、Google Dashboard上にBuzzの設定が表示さるようになっている。Google Dashboardは、ユーザーのGoogleアカウントに関連したデータおよびプライバシー設定項目を集約した個人用ページ。Buzzの設定欄では、そのユーザーがフォローしている人数、自分をフォローしている人数、その他の関連情報を確認できる。

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