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» 2010年04月22日 19時29分 UPDATE

中小企業にiPhoneの風を――サイボウズとソフトバンクモバイルがタッグ

サイボウズとソフトバンクモバイルは協業し、中小企業向けにiPhoneとSaaSを拡販する体制を整えた。2社はiPhoneによる業務効率の向上を狙う中小企業が増えると読み、業務提携を進めた。

[藤村能光,ITmedia]

 サイボウズとソフトバンクモバイルは4月22日に記者会見を開き、中小企業向けにSaaS(サービスとしてのソフトウェア)およびiPhoneの拡販を狙い、業務提携したと発表した。

image 業務提携の発表で記者会見に臨んだサイボウズの青野慶久社長(左)とソフトバンクモバイル 執行役員 法人事業推進本部長 安川新一郎氏

 協業において、サイボウズは業種に特化したSaaS型の業務アプリケーション「サイボウズ かんたんSaaS」を改良し、iPhoneから使いやすくした。iPhoneからの情報の閲覧や投稿に適したテンプレートをかんたんSaaSに実装し、すべてのアプリケーションをiPhoneから閲覧・利用しやすくした。

かんたんSaaSの画面やユーザーインタフェースがiPhone用に最適化された かんたんSaaSの画面やユーザーインタフェースがiPhone用に最適化された

 従業員が数人〜数十人規模の中小企業の多くは、商談の報告書や日報、入札結果などを紙やExcelで管理している。一方で、各種報告書や売り上げの数字をモバイル端末で確認したいとするニーズが多いという。かんたんSaaSのiPhone対応により、紙やExcelによる業務をiPhoneで処理できるようになる。

 かんたんSaaSの改良により、例えばiPhoneを活用した名刺管理が可能になる。かんたんSaaSを導入済みの企業が商談先の名前や住所、連絡先、商談報告書を入力すると、iPhoneを持つ全社員がこれらの情報を確認できる。かんたんSaaSとiPhoneの連携により、SaaSとモバイル端末を活用した「顧客データベース」が作成できる。

 一方、ソフトバンクモバイルの狙いは、iPhoneの法人販売の強化にある。同社の安川新一郎氏(執行役員 法人事業推進本部長)によると、iPhoneを導入したプライスウォーターハウスクーパース(旧ベリングポイント)や藤田観光は、通勤や外出中にiPhoneから業務メールを確認・処理することで、1日当たり1〜2時間程度の時間を節約できているという。

 ソフトバンクモバイルはこうしたメリットを中小企業に訴求し、iPhone導入のすそ野を広げるため、「中小企業でシェアを持つキラーアプリケーション」(安川氏)と評するかんたんSaaSを協業の対象とした。iPhoneでかんたんSaaSを利用できるサービス「サイボウズ かんたんSaaS お客様が見える化セット for iPhone」を無償提供し、今後3カ月で1万社以上にiPhone導入を提案していく。サイボウズはかんたんSaaSの拡販を掲げ、初年度に3000ユーザーの獲得を目指す。

 サイボウズの青野慶久社長は「急ぎの案件にすぐに対応することが付加価値の高い商売を生む。来年、再来年にはiPhoneで仕事をする流れが来る」と話す。安川氏も「営業報告をその場で確認して、担当者に連絡を取る時代になる」と口をそろえる。2社は企業のワークスタイルの変化を読み、SaaSとiPhoneの連携に商機を見いだした。

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