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» 2010年05月11日 15時39分 UPDATE

すべてはプライベートクラウドへ:EMC、ネットワーキング戦略を発表――Cisco、Brocadeとの提携も推進

EMCはプライベートクラウド戦略を拡大し、多数のストレージネットワーキング製品をリリースする計画だ。

[Jeffrey Burt,eWEEK]
eWEEK

 米EMCは今年、プライベートクラウドの進化を実現する構想の一環として、多数のストレージネットワーキング製品とサービスをリリースする計画だ。

 マサチューセッツ州ボストンで開催の年次カンファレンス「EMC World 2010」においてEMCは5月10日(現地時間)、データセンターに狙いを定めた統合ネットワーキング戦略を発表した。この戦略の柱となるのは、広範なネットワーキングサービス、ネットワーク統合化の取り組みを評価するための分析ツール、米Brocadeおよび米Cisco Systemsとのリセラー提携の拡大などだ。

 EMCのジョー・トゥッチCEOは、キーノートスピーチの後で行われた報道関係者およびアナリストとの質疑応答セッションにおいて、「企業がデータセンター仮想化技術の利用を拡大し、プライベートクラウドコンピューティング環境への移行を始めるのに伴い、統合ネットワークに対する需要が拡大するだろう」と語った。

 トゥッチ氏によると、連係環境においては複数のデータセンターが単一のリソースプールのように見え、IT管理者はワークロードや保存データをこのプールに移動するようになるという。

 「そこには動きという要素が伴う。つまり、すべてのデータがネットワーク上で移動する必要があるということだ」と同氏は話す。「ネットワーキングインフラ全体がクラウドに収束していくだろう。なぜなら、企業はストレージプールの実現とネットワークの統合を目指しているからだ」

 データセンター管理者にとって、統合ネットワークはコストの削減、効率の改善、きめ細かなコントロールも意味する。

 EMCによると、今後数カ月にわたってイーサネット環境向けの統合ネットワーキングサービスを拡充する予定だという。これらのサービスには、ネットワークの評価、プランニング、実装が含まれ、FCoE(Fibre Channel over Ethernet)、CEE(Converged Enhanced Ethernet)、iSCSI、NAS(Network Attached Storage)など各種プロトコルがサポートされる。

 EMCから提供される新ツールは、IT管理者が統合ネットワークを設計・実装し、そのネットワークに移行するのを支援するという。

 EMCで情報インフラとクラウドサービス事業を担当するハワード・イライアス社長兼COO(最高執行責任者)は「統合ネットワークの登場は、ネットワークの課題を簡素化するとともに、プライベートクラウドのすべての可能性を実現するのに必要なデータセンターインフラの構築を可能にする」と発表資料で述べている。「仮想ストレージ製品そして仮想環境のセキュリティと管理ソリューションにおけるEMCのリーダーシップと、新たに登場するイーサネットソリューションのポートフォリオが結合することにより、EMCと当社の販売パートナーは、仮想データセンターを次の段階に引き上げるのに必要な要素を顧客に提供できるようになる」

 またEMCは7〜9月期に、BrocadeやCiscoなどのネットワーキングベンダーの10GbEスイッチの販売を開始する。FCoEとCEEをサポートするBrocadeの10GbEスイッチも発売する予定だ。

 さらにEMCは、同社のストレージ技術にFCoEとCEEをサポートするCiscoの10GbEスイッチ「Nexus」シリーズを組み合わせたシステムの販売も開始する予定だ。

 米調査会社Pund-IT Researchのアナリスト、チャールズ・キング氏が5月10日に発表した報告書によると、EMCがSAN(Storage Area Network)分野で培った経験に加え、CiscoやBrocadeなどのベンダーとの提携は、ネットワーキング環境の統合を進める企業を支援するのに有利に作用するという。

 「統合ネットワーク戦略に向けたEMCの広範な取り組みは、これが決して抽象的なマーケティングキャンペーンではないことを証明するものだ」とキング氏は記している。「強力な10GbE技術、ストレージネットワーキングに関する豊富なノウハウと充実したサービス、そして有力なパートナーの斬新なソリューションの組み合わせが、持続可能なプライベートクラウドコンピューティングを実現するための明確かつ安全な道筋をEMCの顧客に提供するのに役立つことを同社は理解している」

 トゥッチ氏によると、EMCがプライベートクラウド戦略を拡大するに当たっては、CiscoやBrocadeなどの企業との提携が鍵になるという。「EMCはこのような移行に必要なすべての技術を自社で開発することができないため、広範なベンダーと提携することが重要になる」(同氏)

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