EMC、Android対応のワンタイムパスワードSecurIDを発表 アプリに組み込めるSDKも提供

EMCは、Android端末で「RSA SecurID」の認証コードを生成できるソフトウェアトークンをAndroid Marketで提供する。Androidアプリに認証機能を組み込めるSDKも公開する。

» 2010年12月14日 12時30分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米EMCのセキュリティ部門であるRSAは12月13日(現地時間)、ワンタイムパスワード認証製品「RSA SecurID」をAndroid端末で使うためのアプリ「RSA SecurID Software Token for Android」を発表した。RSA SerurIDを利用する顧客企業のAndroid端末ユーザーは、米GoogleのAndroid Marketから同アプリを無料でダウンロードし、利用できる。リリースは12月22日の予定。

 RSA SecurIDは、ワンタイムパスワードによってリモートアクセス時のセキュリティを強化する二要素認証製品。ワンタイムパスワードを生成するトークンにはハードウェアタイプとソフトウェアタイプがあり、ソフトウェアタイプはデスクトップ(WindowsとMac OS)とモバイル端末(iPhone、BlackBerry、Windows Mobile、NTTドコモ端末)に対応している。

 RSAはまた、AndroidアプリにRSA SecurIDの認証機能を組み込めるSDKを開発者向けにリリースした。同SDKは、RSA Securedパートナープログラムのメンバーに無償で提供される。

 Android端末はスマートフォン市場でのシェアを急激に伸ばしており、米調査会社Gartnerの世界スマートフォンOS市場調査では、7〜9月期に米AppleのiOS(16.7%)を抜き、首位のSymbian(36.6%)に次ぐシェア(25.5%)を獲得したという。

 ユーザー増加に伴いAndroid端末を狙う攻撃も登場しており、企業での安全な利用のための高度なセキュリティが求められている。

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