沖縄銀行、NECのオープン勘定系システムを導入へ

沖縄銀行がNECのオープン勘定系システムの導入を決定した。開発・運用コストの削減に加え、情報系業務など他のシステムとも連携できる点などを評価したという。

» 2011年01月21日 15時41分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 沖縄銀行(本店:那覇市)は1月21日、NECの金融機関向けオープン勘定系システム「BankingWeb21」を新たに導入すると発表した。2014年前半の稼働を計画している。

 同行によると、今回のシステム更改は、高度化する金融システムやサービスへの対応強化、基盤系システムの信頼性向上、オープンシステムの採用によるコスト削減が目的だという。BankingWeb21の採用は、八千代銀行と三重銀行に次いで3行目になる。

 BankingWeb21は、UNIXベースのシステムとして2000年に製品化された。NECグループが保守や機能強化を担当するため、銀行に共通するシステム変更などに迅速に対応できる。オブジェクト指向アーキテクチャを採用し、新商品やサービスの提供に必要な開発も迅速に行えるとしている。

 また商品やサービス、顧客データを中心とした機能分散モデルを指向し、データウェアハウスの機能を標準搭載する。勘定系データベースと情報系データベースを同期でき、各種データの一元管理や情報の容易な検索・加工が行える。商品開発といった戦略的な活用ができるのが特徴で、勘定系以外の国際取引や融資関連、インターネットバンキングといったシステムとの接続にも対応する。

 同行では、BankingWeb21の本番システムを自社のデータセンターで運用し、バックアップシステムはNECの共同データセンターのサービスを利用。大規模災害などが発生した場合でも、迅速なシステム復旧を可能にしているという。

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