グリーン・グリッド データセンター・アワードの受賞企業がJTB情報システムに決定。同社は継続的にエネルギー効率を改善していくという。
データセンターおよびビジネス・コンピューティング全般で使用される資源の効率化に取り組むコンソーシアム、グリーン・グリッドは10月17日、「グリーン・グリッド データセンター・アワード」の最優秀賞ほか、受賞企業を発表した。同アワードは、日本国内の既存データセンターを対象にエネルギー効率の向上に取り組む団体や企業を評価するもので、英DatacenterDynamicsの特別協力のもと昨年創設した。今回で2回目の開催となる。
本アワードでは、グリーン・グリッドが推奨するエネルギー効率化の指標であるPUE(Power Usage Effectiveness:電力使用効率)やDCiE(Data Center infrastructure Efficiency:データセンター施設の電力効率)といったエネルギー効率の絶対値だけでなく、これらの指標を用いた上でのエネルギー効率化に対する取り組みや指標改善の継続性など、改善活動を中心に評価される。
選考は、グリーン・グリッドのほか、グリーン・グリッドの協力団体であるASP・SaaS・クラウド コンソーシアム、グリーンIT推進協議会、日本データセンター協会などが実施。加えてITmedia エンタープライズ(アイティメディア)とITpro(日経BP)、そしてDatacenterDynamicsがメディアの視点で審査に参加した。
審査の結果、最優秀賞には、エネルギー効率の改善活動を全社的に実践したJTB情報システムが選定され、優秀賞に伊藤忠テクノソリューションズ、特別賞に日立電線が続いた。
グリーン・グリッド日本技術委員会代表の田口栄治氏は「ユーザー企業の応募が増えたことが印象的。データセンターのエネルギー効率の改善が、一般企業の間でも戦略的な意味を持つと認識されてきた表れだ」と所見を述べた。
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