トラスコ中山、在庫管理の効率化などで「SAP HANA」を採用

データ処理の高速化によって機材工具などの在庫管理を効率化すべく、トラスコ中山はデータベース基盤を刷新する。

» 2012年10月09日 14時00分 公開
[ITmedia]

 機材工具の卸売業を手掛けるトラスコ中山は、データ処理の高速化などを目的にデータベース基盤を刷新する。システムを提供したSAPジャパンが10月9日に発表した。

 トラスコ中山が導入するのはインメモリコンピューティング「SAP HANA」。2012年4月から従業員へのヒアリングを開始し、2013年1月までに要件定義を完了、夏ごろに稼働開始予定である。これにより、顧客からの問い合わせや受注に短時間で対応し業務の効率化につなげることを可能にするほか、在庫適正化システムとのデータ連携をバッチ処理からリアルタイム処理に変更できるため、より正確な在庫管理を行えるようになるという。

 システム刷新以前、同社では取扱商品が100万点を超え、カタログ掲載の商品アイテム数だけでも約18万点、在庫アイテム数は約16万点に増えており、既に活用していたERPアプリケーション内に蓄積されたデータは数千万件に増大していた。一方で、受注は1件が数千円単位の小ロットのため、データ処理におけるトランザクションは膨大になり、既存の環境では各システムを連携した業務の遂行が困難になっていた。ERP内のデータが必要な際は、従業員それぞれがアプリケーションから必要なデータを取り出して独自に表計算ソフトで管理するなどしていた。

 新システム稼働後には、カタログ掲載アイテムを22万点、在庫アイテム20万点に引き上げる意向だという。

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