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» 2014年01月09日 08時00分 UPDATE

松岡功のThink Management:社長が選んだ「2013年の社長」と「2014年の注目企業」

今回は、産業能率大学が先頃発表した「社長が選んだ2013年の社長と2014年の注目企業」の調査結果から、今の時代のマネジメントに求められている要素を探ってみた。

[松岡功,ITmedia]

「2013年の社長」の1位は孫正義氏

 産業能率大学が先頃、「社長が選んだ2013年の社長と2014年の注目企業」の調査結果を発表した。同調査は2008年から始めて今回で6回目。従業員数が10人以上の企業経営者を対象に昨年11月8〜15日、インターネット調査会社を通じて実施したもので、「2013年の社長」は404人、「2014年の注目企業」は344人から有効回答を得たという。

表1 社長が選んだ「2013年の社長」トップ10(産業能率大学の調査より) 表1 社長が選んだ「2013年の社長」トップ10(産業能率大学の調査より)

 まず、「2013年の社長」については、2013年の最優秀経営者は誰だと思うかを自由回答で尋ね、現任でなくても同年内に会長・社長・CEOなどに就いていれば有効とした。その結果、トップ10は表1のようになり、ソフトバンク社長の孫正義氏が2011年に続く3回目の1位となった。次々と新しい戦略を打ち出したことが評価された格好だ。以下、トップ10に名を連ねた経営者が選ばれた理由を見てみよう。

 1位の孫氏については、「ユーザーのことを第一に考え、次々にいいアイデアを生み出した」(33歳、建設業、神奈川)、「日本国内だけでなく、戦略的に世界へと挑戦している」(54歳、情報通信業、東京)などの理由が挙げられた。

 2位のトヨタ自動車社長の豊田章男氏については、「売り上げ、利益で日本ナンバーワン」(54歳、製造業、静岡)、「経営環境の変化にかかわらず、先頭に立って安定した経営を行っているから」(47歳、建設業、、広島)といったコメントが寄せられた。

 3位の楽天会長兼社長の三木谷浩史氏については、「事業領域をバランス良く拡大している」(52歳、運輸業、愛知)、「ネットショッピングの草分け的会社として、次々とサービスを増やし成長させた」(50歳、卸売・小売業、大阪)などが挙げられた。

 以下、4位の稲盛和夫氏には「経営の神様」(50歳、製造業、埼玉)、5位の加藤薫氏には「iPhoneを販売するとした決断」(62歳、サービス業、茨城)、6位のティム・クック氏には「魅力ある製品の開発や販売」(43歳、電気・ガス・熱供給・水道業、東京)、7位の柳井正氏には「衣料業界初の1兆円企業」(51歳、卸売・小売業、東京)、同じく7位の森川亮氏には「世界で利用者が増え続けている」(49歳、サービス業、静岡)、9位の岡田元也氏には「地域への貢献が大きい」(48歳、建設業、香川)、10位の永守重信氏には「積極的なM&Aによる事業展開」(36歳、製造業、静岡)、同じく10位の高岡浩三氏には「多角化経営で成功している」(35歳、運輸業、兵庫)といったコメントが寄せられた。

「2014年の注目企業」の1位はトヨタ自動車

 一方、「2014年の注目企業」については表2のようになり、トップ10に自動車会社が3社入った。自動車産業の今後の新技術や発展に注目が集まっていることをうかがわせる。

表2 社長が選んだ「2014年の注目企業」トップ10(産業能率大学の調査より) 表2 社長が選んだ「2014年の注目企業」トップ10(産業能率大学の調査より)

 1位のトヨタ自動車については「米国での信頼も回復し、底力を発揮した」(44歳、不動産業、山口)、「持続して日本経済のリード役となるか」(51歳、製造業、愛知)、2位のソフトバンクについては「何をしてくれるか、ドキドキさせてくれる」(49歳、卸売・小売業、大阪)、「M&Aを続けて業績につなげられるか」(42歳、製造業、大阪)などの理由が挙げられた。

 3位の楽天については「改革のスピードを感じる」(53歳、医療・福祉、神奈川)、「情報社会の先頭を走る企業」(57歳、医療・福祉、鹿児島)、4位のNTTドコモについては「iPhoneの取り扱い開始で今後どうなるか」(40歳、卸売・小売業、東京)、「どのように建て直しを図るか」(58歳、情報通信業、東京)などが挙げられた。

 以下、5位の東京電力には「原発対策と企業モラルの回復」(57歳、情報通信業、東京)、6位のシャープには「起死回生なるか」(48歳、運輸業、東京)、7位のソニーには「日本を代表する企業として復活してほしい」(44歳、サービス業、埼玉)、同じく7位のパナソニックには「体制一新により発展が見込まれる」(46歳、建設業、茨城)、9位の日産自動車には「自動車業界のグループ改編の主役」(51歳、卸売・小売業、東京)、10位の本田技研工業には「F1の新技術が見られそう」(43歳、飲食・宿泊業、京都)といったコメントが寄せられた。

 こうしてみると、「2013年の社長」も「2014年の注目企業」も、選んだ側も経営者だけに、その理由に今の時代のマネジメントに求められている要素が見て取れる。「2013年の社長」の選択理由からキーワードをピックアップするならば、「アイデア」「挑戦」「バランス」「決断」「多角化」といったところか。考えてみると、これらは今の時代に限らず、マネジメントに求められる基本的な要素ともいえよう。

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