ニュース
» 2014年08月19日 20時58分 UPDATE

日本オラクルが「Oracle Marketing Cloud」を発表:データベースのオラクルがマーケティングでもNo.1を

オラクルは昨年来より買収してきたソリューションを組み合わせクラウド型のマーケティングプラットフォームの提供を開始し、本格的にマーケティング分野に参入した。

[大津心,ITmedia]

 日本オラクルは8月19日、報道関係者向けの記者会見を実施。クラウド型のマーケティングプラットフォーム「Oracle Marketing Cloud」(以下、OMC)を発表した。OMCは、同社既存製品と買収した製品を統合したマーケティングプラットフォームとして、日本のマーケティング活動における投資効果の最大化を目指す。

データベースのオラクルが、マーケティングでもNo.1を目指す

杉原氏写真 日本オラクル 代表執行役社長 兼 CEO 杉原博茂氏

 OMCは、同社の「Oracle Social Cloud」「Oracle Eroqua」「Oracle Responsys」「Oracle BlueKai」の4製品で構成されるクラウド型マーケティングプラットフォーム。オラクルはEroquaを2012年12月に、Responsysを2013年12月に買収。その後、それぞれをOracleブランドでリリースしている。今回、2014年2月に買収したBlueKaiを新たに他製品と連携させ、OMCとしてリリースされた。

 OMCは米国では4月から提供されており、買収企業の既存顧客を含めて世界で約2800社の利用者がいる。日本でもOracle Social Cloudはサッポロビールや大丸松坂屋が、Oracle ResponsysはMAGASEEKなどの導入実績がある。

 日本オラクル 代表執行役社長 兼 CEO 杉原博茂氏は、「日本オラクルは2020年までにクラウドNo.1カンパニーになると宣言した。今回もその戦略の一環。調査によると『2017年には、CIOよりもCMOの方がITに使う金額が大きくなる』と言われている。インターネット広告費は年率12%で伸びていることからも、このマーケティングオートメーションは今後ますます注目され、投資される分野だ。そこにOMCを投入できたことはオラクルにとって大きな一歩になる。データベースでNo.1のオラクルだが、マーケティング分野でもNo.1を目指す」と意気込む。

DMP分野リーダーのBlueKaiを新たに統合

 個別のソリューションを見ていくと、Oracle Social Cloudはソーシャルメディアにおける企業と顧客のコミュニケーションを支援するアプリケーション。企業はソーシャルメディアを使ってファンを醸成しやすくなる。Oracle Responsysはメールを起点としてディスプレイ広告やソーシャルメディアなどの複数メディアを連携させるクロスチャネルマーケティングプラットフォームだ。Oracle Eroquaは、企業が獲得した有望な見込み客(リード)を育成していく“マーケティングオートメーション”分野のマーケットリーダー製品だ。

 今回新たに加わったOracle BlueKaiは、DMP(データマネジメントプラットフォーム)分野のリーダー。Cookieなどを通してあらゆるオンラインデータを収集し、複数サイト上の行動履歴を分析することで、顧客を絞り込み、その絞り込んだ顧客に対してターゲティング配信することを可能にしている。

スライド写真 OMCを構成する4製品。昨年秋から順次提供されてきており、今回BlueKaiが加わったことでOMCとして提供されることとなった

 オラクルでは、B2C業界のマーケッターに対しては広告からマーケティングまでのトータルソリューション提案として「Oracle Responsys+Oracle Social Cloud、Oracle BlueKai+Oracle Commerce」の組み合わせを。B2B業界向けには案件創出強化とCRMとの連携による営業支援強化として「Oracle Eroqua+Oracle Sales Cloud」を提案していくという。

 日本オラクル 執行役員 クラウドアプリケーション事業統括 多田直哉氏は、OMCの国内展開策として、「営業力強化」「パートナー協業強化」「自社活用によるプラクティスの蓄積」の3点を挙げた。

 営業強化では、OMC専属の営業組織を発足。米国組織と密に連携し、ベストプラクティスを早期に日本でも展開するほか、業界特化シナリオや統合バリューの訴求などを行っていく。パートナー協業強化では、マーケティングに特化した広告代理店やWebテクノロジーベンダー、SIerとの関係強化を図る。さらにパートナートレーニングや認定資格制度も提供していく。最後の自社プラクティスでは、自社でもOMCを使い倒し、その経験をより多くの顧客に還元していくとした。

 米オラクル マーケティングクラウド ゼネラルマネージャー&シニアバイスプレジデント ケビン・エイクロイド(Kevin Akeroyd)氏は、「オラクルはマーケティングソリューション分野でもNo.1を目指す。現在の競合は、アドビシステムズ、salesforce.com、IBMの3社だ。各分野でリーダーであるEroquaやResponsys、BlueKaiを統合したマーケティングプラットフォームを提供することで、大きな競合優位性が得られた。BlueKaiで得られるデータと自社のオンプレミスにあるデータを組み合わせたマーケティング戦略も可能となる。日本のマーケティング業界に大きな影響を与えたい」と抱負を語った。

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Loading

ピックアップコンテンツ

- PR -

注目のテーマ