富士通は「Windows 10」を搭載した法人向けタブレット、PC、ワークステーションなど12機種を発売することを発表した。新たに文教市場に特化したWindowsタブレットを投入する。
富士通は10月6日、Windows 10を搭載した法人向けPC/タブレット12機種を発表した。2015年10月から販売を開始する。
今回の新モデルでは、文教市場専用のWindowsタブレット「ARROWS Tab Q506/ME」を投入。机からの落下や、校外学習で必要な防水機能、ペン入力のしやすさといった教育現場における要望や課題を反映し、子供でも安心して使えるタブレットを目指したという。
従来機種から画面サイズ(10.1型ワイド)を変えずに、タブレット本体とキーボードの縦幅を縮めたことで、机の上でじゃまになりにくくなり、落下を防げるとしている。万一落としてしまった場合でも、衝撃がディスプレイに伝わりにくいデザインを採用しており、学習机として平均的な76センチの高さから落下しても問題ないという。
ペンについては、鉛筆で紙に文字を書く感覚を再現することに注力した。従来機種に比べ、追従性を約2倍に高め、ペン先と入力位置の視差を約6分の1に低減している。文字を書く際に生まれる摩擦も、紙に鉛筆で書く程度まで増やしたという。オプションで鉛筆に近いグリップやフィット感を追求した、六角形のペンを提供する。
このほか、屋外や家庭科室などでの利用にも耐え得る防水、防塵性能(IPX5/7/8、IP5X)を備え、タブレットの不具合が発生してもすぐに授業を継続できるよう、その場で状態を診断するツールも実装した。
ARROWS Tab Q506/MEの他には、Windowsタブレット2機種、ノートPC2機種、デスクトップPC4機種、ワークステーション2機種、そして10年間の保守に対応するロングライフPC1機種を発売する。各製品と価格、発売時期は以下の通り。
「ARROWS Tab Q665/M」およびノートPC2機種は指紋認証センサーを、「LIFEBOOK A744/M」は手のひら静脈認証センサーを内蔵できるほか、Windowsタブレットの無線WANモデルはリモートデータ消去ソリューション「CLEARSURE 3G/LTE」に対応。企業の安全なデバイス運用をサポートするセキュリティ機能をそろえた。
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