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» 2015年10月19日 07時00分 UPDATE

即席!3分で分かるITトレンド:毎週3分、情シスドリル コレ1枚で分かる「ビジネスインテリジェンス(BI)の目的」

業務データを迅速に分析・活用する手法として注目されているビジネスインテリジェンス(BI:Business Intelligence)について、その歴史を踏まえつつ、活用法を整理してみよう。

[斎藤昌義(ネットコマース株式会社),ITmedia]

この連載は

 カップめんを待つ間に、電車の待ち時間に、歯磨きしている間に“いまさら聞けない”ITトレンドが分かっちゃう! 今さら聞けないITの最新トレンドやビジネス戦略を、体系的に整理して分かりやすく解説する連載です。「この用語、案外、分かっているようで分かっていないかも」「IT用語を現場の社員にもっと分かりやすく説明できるようになりたい」――。情シスの皆さんのこんな課題を解決します。


業務の現場で“即”使える業務分析を

 1960年代から急速に普及したコンピュータは、企業内のさまざまな業務をデータとして捉える環境を整えてきました。このデータを使って社内業務に関わる分析リポートや管理資料を作成し、経営や業務に関わる意志決定を行う仕組みとして登場したのが、ビジネスインテリジェンス(BI:Business Intelligence)」です。なお、昨今BIととともによく使われる「アナリティクス」との関係については、毎週3分、情シスドリル コレ1枚で分かる「アナリティクス3.0」をご参照ください。

 かつてコンピュータがバッチ処理主体で使われていた時代は、管理リポートを1枚作るにもCOBOLなどのプログラミング言語を駆使する必要があるため、プログラミングの知識がある情報システムの専門家に依頼しなければなりませんでした。しかし、業務の現場の意図を正しく伝えることは簡単ではなく、手間も時間もかかる大変な作業になっていました。

 この状況を打開するため、情報システムの専門家に頼らず、業務現場のスタッフや経営者自身が管理リポートの作成や業務分析を行えるよう作られた仕組みがBIです。

【図解】コレ1枚で分かる「ビジネスインテリジェンス(BI)の目的」

 例えば、ある地域で今週末に小学校の運動会があるとします。近くのコンビニの店長が、何のおにぎりを幾つ仕入れれば、廃棄損失と機会損失を最も少なくできるかを判断したいというケースを考えてみましょう。

 BIを利用すれば、過去の販売履歴や他店での同様のケース、天気などとの関係から、「運動会当日の天気予報が晴れのときは、サケのおにぎりが売れる傾向が高い」といった結果を迅速に導き出し、表やグラフで分かりやすく表示できます。その結果から、「サケのおにぎりの仕入れをいつもより増やそう」といったような、より効果的な判断が可能になります。

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 米国のあるスーパーマーケットの例では、POSレジ(商品のバーコードを読み取り、商品名や金額、時間、性別、大まかな年齢などを入力するなどして、販売時点での売り上げ情報をつかむ装置)のデータから、「紙おむつを買う男性は、缶ビールを一緒に買うことが多い」ということが分かりました。そこでスーパーマーケット側は、紙おむつの横にビールの割引クーポンを置いておくことで、その商品の販促につなげたそうです。

 銀行の場合は、これまでの取引データから「世帯収入が1000万円を超える場合、投資信託Aの契約確率が高い」ことが分かったとします。この条件を満たす顧客が投資信託を検討しているなら、投資信託Aを勧めることで、成約率を高められます。さらに、別の手続きのために来店した顧客がこの条件を満たしていた場合も、投資信託Aを勧めることで、投資信託の販売を増やせます。

 このように、経験や勘に頼らず、データを分析・整理し、分かりやすく表現し、的確で迅速な意志決定を可能にすることが、BIの目的です。

著者プロフィル:斎藤昌義

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 日本IBMで営業として大手電気・電子製造業の顧客を担当。1995年に日本IBMを退職し、次代のITビジネス開発と人材育成を支援するネットコマースを設立。代表取締役に就任し、現在に至る。詳しいプロフィルはこちら。最新テクノロジーやビジネスの動向をまとめたプレゼンテーションデータをロイヤリティーフリーで提供する「ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA」はこちら


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