アズワンがOracleのクラウドDB導入、4300社へ在庫データをリアルタイム共有

理化学機器の総合商社であるアズワンが、「Oracle Database Exadata Express Cloud Service」を導入し、4300社の販売店に在庫データをリアルタイムで公開する体制を整えた。拡大する販売店ネットワークとの連携を容易にし、事業成長とコスト削減を狙う。

» 2017年05月15日 13時30分 公開
[ITmedia]

 日本オラクルは5月12日、理化学機器の総合商社であるアズワンが「Oracle Database Exadata Express Cloud Service」を活用してAPIを公開、オラクルのデータベースマシン「Oracle Exadata」に格納された30万点以上の在庫データとリアルタイムに連携し、4300社の販売店がリアルタイムで在庫情報を取得できるようにしたと発表した。

 アズワンは、科学機器や産業機器、病院・介護用品などを提供する理化学機器の総合商社。カタログや同社のWebショップ「AXEL」を通じて140万点超の商品情報を提供し、ユーザーと販売店、メーカーを結ぶデリバリー体制を敷いている。

 同社は2014年7月に、6つのシステムで運用していたデータベース基盤をOracle Exadataへ統合し、運用管理業務や処理性能の向上といった成果を上げたが、販売チャネルの拡充に伴い、取り扱う商材が増え続ける中、販売店へ在庫データをリアルタイムで公開する仕組みを検討していた。

 今回、Oracle Database Exadata Express Cloud Serviceと、Oracle DatabaseのREST APIを開発できる「Oracle REST Data Services」を活用し、負荷と処理時間を抑えながらOracle Exadataとリアルタイムに連携できるシステムを構築。これまでは販売店へ1日1回のみ提供されていた在庫データが、いつでも最新の状態を参照できるようになった。

 今後は、納期回答、発注受付機能へとシステムを拡充するとともに、チャットボットと連携し、ビジネスチャットアプリを介した在庫の問い合わせ対応も実装していく予定という。

Photo アズワンのシステム概要図

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