“笑える死に方”から身を守る保険に入る気はないか?
例えば動物園に行ってライオンの檻の中にサングラスを落としたとする
君は身をかがめてサングラスを取ろうとするが、その前にライオンに襲われる
「とんがり頭のアホ、森の王者に切り裂かれる」という新聞の見出しは見たくないだろう
なので、君が死んだ瞬間に私のエージェントがメディア向けのストーリーを組み立てる
今回のケースでいうと「地元男性、動物園に食費の節約法を教示」という感じにね
保険料は手が届く範囲なのか?
マスコット関連の死亡特約を入れなければ大丈夫だ
この保険、日本ではさしずめ豆腐の角に頭をぶつけて死んだ場合に「限りなく柔らかい頭蓋骨を持った特異体質男性 不幸な事故に」とでも報道されるのでしょうか?
そうやって、「糸を紡ぐ=spin」ように話を作り出すことを“spin the story”といいます。
“spin”を使った慣用句は、他にもけっこうあり、例えば“take (the car) for a spin”は「車などを試乗する」こと、“put a spin on”は「話を都合のよいようにひねった解釈を加える」こと。
また“spin off”というと、最近ではドラマの「スピンオフ」で意味をご存じの方も多いかと思いますが、映画以外でも、「会社や組織から一部を独立させて別の組織を設立する」ことをいいます。さらに“spin the drum”というと、イギリス英語で「家宅捜索」、いわゆる「ガサ入れ」のことを指します。
職場のバトルファイターたち! 「ディルバート」連載一覧はこちらから
- 登場人物紹介:ディルバート [Dilbert]
主人公のディルバートは独身エンジニアです。作者のスコット・アダムス氏がこのマンガシリーズを最初に紹介した文章では、「30歳くらいで、カリフォルニア北部のとあるハイテク企業に勤務している」となっています。
- 登場人物紹介:ボス [Pointed-haired Boss]
頭髪がとんがっていることから“pointed-haired boss”と呼ばれるボス。上司の悪いところを全部兼ね備えたすごい人です。公式解説によると、「生まれつき意地悪であざといわけではなく、努力してそうなった」とのこと。
- 登場人物紹介:ウォーリー [Wally]
ウォーリーはディルバート同じ部署で働くエンジニア。ディルバートと同じように、自分も昇進できないことはよく分かっていて、そのせいか会社への忠誠心はゼロ。仕事をできるだけサボることをいつも楽しみにしています。
- 登場人物紹介:ドッグバート [Dogbert]
ドッグバートはディルバートと同居している犬です。子犬の頃、収容所にいたところをディルバートに拾われたのです。ディルバートのぐちを聞いていることはありますが、大して恩義を感じているような素振りはありませんし、飼い主だとも思っていません。
- 登場人物紹介:アリス [Alice]
アリスは部署で唯一の女性エンジニア。作者のスコット・アダムス氏によると、パシフィックベル時代にアリスと同じようなヘアスタイルの女性の同僚がいて、その人がモデルになっているそうです。
- 登場人物紹介:アシュック [Asok]
アシュックはインターン。つまり学生なのですが、インターンシップでこの会社に勤めています。アショックは頭のいい好青年ですが、企業の現実や社内政治のことがまったく分かっていないため、からかわれたり、損をしたりしています。
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