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» 2006年10月02日 21時11分 UPDATE

グッドデザイン賞、2006年度「ベスト15」の顔ぶれ

日本産業デザイン振興会は10月2日、グッドデザイン賞の2006年度受賞結果を発表した。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 財団法人日本産業デザイン振興会は10月2日、グッドデザイン賞の2006年度受賞結果を発表した。今年の応募総数は2918件で、1034件(574社)がグッドデザイン賞を受賞した。これには、「ベスト15」のほか「エコロジーデザイン賞」「ユニバーサルデザイン賞」などの特別賞が含まれる。

 本年度の“グッドデザイン大賞”候補となる「ベスト15」に選出された製品は下記の通り。10月25日には、各プロダクトの担当デザイナーがプレゼンテーションを行い、各賞受賞者と審査委員の投票によって大賞が選出される予定だ。なお、そのほかの14点は「グッドデザイン金賞」となる。

photophoto 三洋電機の「eneloop」とニコン&ニコンビジョンの「ファーブルフォト」
photophoto ソニー「PCM-D1」とパイオニア「music tap」
photophoto サムスン電子の「SC-X210L」とCYBERDYNE&エルムデザインのロボットスーツ「HAL-5」
photophoto 「オクソー グッド・グリップス」ダイコングレーター(大根おろし器)。歯並びは、“ランダム”を論理的に計算し、試作品による試行錯誤を経てCADデザインされたもので、今までにないシャリシャリ感を実現するという。科学的な視点とともに「デザイン開発には、試作品こそが大切」(審査副委員長の赤池学氏)という事実を再認識させてくれる一品
photophotophoto コムデザインの「東京ハウス」は、いわば「建築家によるプレタポルテなデザイナーズ住宅」だ。左から「うなぎ」「旗」「カド」と命名された家は、東京の住宅用地を調査し、多かった3つのパターン「うなぎの寝床」「旗竿地」「角地」の形状に合わせてデザインしたもの。オーダーメイドより低コストでデザインクオリティの高い住宅を購入できるという、新しいビジネスモデルも評価された
製品名 メーカー/団体 概要
モンパル ML200 本田技研工業 電動カート。福祉用車両として初といえるデザイン性の高さが評価された
eneloop 三洋電機 充電式ニッケル水素電池。「使い捨てない」エコデザインの評価以上に、放電しにくく、長期使用に耐える技術が“新領域デザイン性”として高評価
SC-X210L サムスン電子 メモリカードを使用するデジタル・カムコーダー。意匠的、機能的に優れたデザインプロダクトとして支持を集めた
ファーブル フォト ニコン&ニコンビジョン 「COOLPIX」シリーズ取り付けて撮影できる顕微鏡。操作性にくわえ、普通のデジカメが使えるというのがポイント
PCM-D1 ソニー 携帯型リニアPCMレコーダー。プロ用途に耐える性能はもちろん、アナログレベルメーターやアーチ型のマイクガードといったデザインセンスに注目
music tap パイオニア 電灯線通信を利用したサウンドシステム。コンセントに繋ぐだけで好きな場所で音楽を楽しめる「新しいオーディオのあり方を提案した画期的なプロダクト」
ダイコングレーター「オクソー グッド・グリップス」 オクソー・インターナショナル “ランダム”を論理的に計算し、試作品による試行錯誤を経てCADデザインされたという“大根おろし器”。科学の目とコンピュータが新しい使い心地を実現
i(アイ) 三菱自動車工業 リア・ミッドシップレイアウトによりデザインと居住性を両立させた軽自動車。「i」自体のブランドデザインに成功していることも評価された
台湾高速鐵路700T型 川崎重工業 日本の新幹線(700系)が海外に進出したというエポックメイキングな事実だけではなく、台湾の鉄道が採用している欧州規格に適合させるため、膨大なリサーチと試行錯誤を経て完成した“デザインマネジメント”が評価された
東京ハウス コムデザイン 狭小地向けに設計されたデザイナーズ住宅。東京の土地事情に着目したビジネスモデルも評価
富山ライトレール・富山港線 GK設計&富山市&富山ライトレール 全国初の本格的なLRT(次世代型路面電車システム)。利便性にくわえ、鉄道事業者相互の連携に配慮したICカードシステムの導入など、これからの地域交通システムの範になるものと評価
横浜市の一連の都市デザイン 横浜市 1971年の都市デザイン担当の設置以来、35年に渡って継続的に取り組んできたプロジェクト。デザインプロセスと同時に、横浜のアイデンティティ形成に貢献している点も考慮された
大手町カフェ「ちりばめられたキッカケが、都市生活者のエコ・コミュニケーションを誘発する、時独可能な都市開発プレゼンテーション空間+カフェ」 三菱地所 大手町・丸の内・有楽町の再開発における環境負荷低減をテーマにした飲食施設。三菱地所のグランドデザインを伝える合意形成の場としても機能しているという
HAL-5 CYBERDYNE&エルムデザイン 生体電位の変化を検出してモーターを駆動し、動作をアシストするロボットスーツ。活用の可能性と造形デザインの両方が評価された
「SIM STYLE」SIM STYLEから始まる新しいケータイの可能性 ウィルコム 小型の通信モジュールを差し込むだけでさまざまな端末を利用できる新しいスタイルの提案。技術仕様を公開している点も重視した
photo 審査委員長を務める喜多俊之氏

 喜多俊之審査委員長によると、今年のグッドデザイン賞は、ベスト15に入った「HAL-5」をはじめとするロボット関係の出品が目立ったほか、アジア勢を中心に国外メーカーの出品が増えている点も特徴だという。企業として最も多く出品したのはBenQ。サムスン電子もベスト15の審査候補として複数の製品が審査候補に挙げられという。なお、サムスン電子は、人材育成プロクラムの支援活動「サムスン・デザインメンバーシップ・プログラム」で審査委員長特別賞を受賞している。

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