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» 2009年04月07日 20時59分 UPDATE

REGZA史上“最強”、新Zシリーズ詳報 (1/3)

東芝が4月7日に発表した液晶テレビ「REGZA」には、3つの“Z”が用意された。各担当者のコメントを交えつつ、新しいZシリーズを細かく見ていこう。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 東芝が4月7日に発表した液晶テレビ「REGZA」には、3つの“Z”が用意された(→発表記事)。いずれも倍速駆動と黒挿入を組み合わせた「Wスキャン倍速」や進化した超解像技術を搭載した意欲作。中でも同社初のLEDバックライトを搭載して200万:1のダイナミックコントラストを実現したZX8000シリーズは、間違いなく「REGZA史上“最強”画質」(同社)の素養を持つ。各担当者のコメントを交えつつ、新しいZシリーズを細かく見ていこう。

photophotophoto 左から「55ZX8000」「55ZH8000」「42Z8000」
シリーズ ZX8000 ZH8000 Z8000
画面サイズ 55V型 46V型 55V型 47V型 47V型 42V型 37V型
液晶パネル VA方式フルHDクリアパネル IPS方式フルHDクリアパネル
バックライト LEDバックライト CCFLバックライト
録画機能 外付けUSB HDD/NAS対応 300GバイトHDD内蔵(USB/NAS対応) 外付けUSB HDD/NAS対応
価格 60万円前後 50万円前後 50万円前後 40万円前後 37万円前後 32万円前後 27万円前後
発売日 7月上旬 6月下旬 5月中旬 5月上旬 5月上旬 4月25日 5月中旬

 まずは外観をチェック。Z/ZH8000シリーズはおなじみのブーメランスタンドを採用しているが、ハイエンドのZX8000シリーズだけは上から見るとラグビーボールのような、どちらかといえば自己主張を抑えたスタンドになっている。スピーカーはいずれのモデルも下向きの配置によって前面からはまったく見えない“インビジブルスピーカー”。光沢ブラックの狭額フレームは4辺の端にグラデーションを描いている。

photophoto 「55ZX8000」だけはブーメランスタンドを採用していない

 同社デザインセンター デジタルプロダクツデザイン担当の佐川崇参事によると、今回のデザインコンセプトは、「画面が空間に浮いているイメージ」。余分な装飾を廃し、光沢ブラックがグラデーションを介して外(壁)にとけ込むような印象に仕上げたという。

 そのグラデーションは、単にフレーム上に描いたものではない。緩やかに傾斜したキャビネットと前面のクリアパネルの2重構造になっており、キャビネットにはダイヤカットをくわえてダークシルバーに塗装し、その凹凸とクリアパネル上の印刷で前後の奥行きを感じさせるという凝った造りだ。「質感の表現に気を使ったが、照明のあて方で表情が変わるフレームに仕上げることができた」(佐川氏)。

photophoto デザイン担当の佐川崇参事(左)。フレームをアップで見るとグラデーション部分が2重構造で奥行きを感じる(右)

どうしてもやりたかった光沢パネル

photo 同社テレビ事業部グローバルマーケティング部の本村裕史参事

 今回のZシリーズにおいて、もっとも大きな変更はグレア仕上げ(光沢)液晶パネルの採用だろう。光を素直に通すグレアパネルは、色の純度を上げ、明瞭(めいりょう)感や解像感を増す(=落とさない)効果がある。ただし、照明などの映り込みにより、とくに外光の入る昼間は見にくくなるという側面もある(→本田雅一のTV Style:グレアとアンチグレア)。

 昨年のモデルにハーフグレア(半光沢)液晶パネルを採用した際、同社テレビ事業部グローバルマーケティング部の本村裕史参事は、画質と映り込みをてんびんにかけ、「ハーフグレアが落としどころではないか」と話していた。しかし今回は、3つのZシリーズすべてにクリアパネルを採用した。

 理由については本村氏は、「確かに、“映り込みがない”のが液晶テレビという意識があり、手を出しにくかったのは事実だ。しかし、クリアパネルは明所コントラストを約30%向上させ、引き締まった黒を実現する。さらなる画質の向上を考えると、どうしてもやりたかった」と話す。

 背景には、ZX8000シリーズで初めて採用したLEDバックライトシステムをはじめ、3つのZシリーズに搭載した新しい倍速技術「Wスキャン倍速」、進化した超解像技術「レゾリューションプラス2」といった新技術がある。底上げされた画質が表面処理によってスポイルされることを避け、むしろ相乗効果を期待できると判断したという。東芝デジタルメディアエンジニアリングで新メタブレインプロを担当する住吉肇氏は、「新しいZシリーズでは、クリアパネルの採用によって画素単位のボケが発生しなくなった。とくに超解像処理と相性がいい」と話している。

photophoto 左側が新製品の「42Z8000」、右は従来機の「42Z7000」。確かに明るい部屋では映り込みも目立つが、黒のしまりや発色、解像感という点ではZ8000のほうが明かに上だ

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