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» 2009年07月23日 08時17分 UPDATE

夏の水辺はコレで撮る――今夏の防水デジカメ徹底チェック(前編) (1/3)

今年も各社から防水デジカメが発売された。「防水」といっても意外と機種によって性格が違うもの。さて、どの機種がよいのだろうか。チェックしてみた。

[荻窪圭,ITmedia]

 夏になると欲しくなる防水デジカメ。2009年は多くのメーカーが参入し、5つのブランド、6つの機種(オリンパスは2モデル出しているため)から選択できる。

 海や川へ遊びに行くのみならず、防水ならプールでも子供との水遊びでも、夏に付きものの夕立(時にはゲリラ豪雨)にあっても防水デジカメなら安心だ。今回用意したのは下の5機種。ひとくちで「防水」といっても、実は性格が随分違う。

hi_DSC_4820.jpg 5台勢揃い。首にぶらさげているのが「Powershot D10」(以下、D10)。右手に持っているのが「μTOUGH-6000」と「Optio W80」(以下、W80)。左手に持っているのが「FinePix Z33WP」(以下、Z33WP)と「LUMIX DMC-FT1」(以下、FT1)だ

 注目すべきは「アウトドア度」かと思う。防水のみならず耐衝撃も考えられているか、どのくらいヘビーな用途を考慮されているか。逆に、防水ではあるけれども普段使いに重心を置いた製品もある。そういう製品は耐衝撃性は低いが、その分薄くて軽くて「水回りでも安心して使える常用デジカメ」という位置づけだ。そこで、各製品についてその概略と、「アウトドア度」「日常度」を判断してみた。

オリンパス「μTOUGH-6000」

hi_P1040926.jpg シリーズ伝統のアウトドアっぽくないけど、ちょっと頑丈そうで日常でも違和感なく使えるデザインのμTOUGH-6000

 防水&耐衝撃デジカメをいち早く展開してきたオリンパスのモデル。μシリーズは生活防水、μTOUGHシリーズは防水&耐衝撃モデルとなっており、このμTOUGH-6000と「μTOUGH-8000」の2種類が用意されている(※7月下旬にはμTOUGH-6000の後継モデル「μTOUGH-6010」が登場するがタフネス性能についてかわりはない)。

 今回はより低価格でカジュアルなμTOUGH-6000。μTOUGH-8000は水深10メートルで耐衝撃は2.0メートル、μTOUGH-6000はカジュアルモデルだがそれでも水深3メートルで耐衝撃1.5メートル(1.5メートルの高さから落下実験をクリア)を確保している。今回はほかのモデルとの兼ね合いもあって、μTOUGH-6000を選んでみた。

 耐衝撃モデルだが、薄型でカジュアルな外観。その上、自動開閉式のレンズカバーを内蔵しているところがさすがだ。老舗ならではの使いやすさを持っており、28ミリからの3.6倍ズームというのもうれしい。今回唯一のxDピクチャーカード採用モデル(付属のアダプターを使えば、microSDカードの利用も可)である。アウトドアでも日常でもどちらでも使える優等生モデルだ。そんな訳で、アウトドア度は☆☆☆☆、日常度は☆☆☆☆としたい。

パナソニック「DMC-FT1」

hi_P1040905.jpg シンプルで四角くて硬そうなボディに屈曲光学系レンズが特徴の「DMC-FT1」

 パナソニック初の防水耐衝撃デジカメがDMC-FT1。見た目は各面がフラットで四角いけれども、ゴツいというよりは精かんな印象を与える。防水耐衝撃性能でもμTOUGH-6000と同等レベルで、水深3メートルで耐衝撃性は1.5メートルを確保している。つまり、タフで防水なモデルだ。

 レンズは屈曲光学系で28ミリからの4.6倍の光学ズームと、μTOUGH-6000に比べて望遠側に強い。またAVCHD Liteに対応しており、今回紹介した中では、水中でハイビジョン動画の撮影が可能な唯一のモデルとなっている(三洋電機のXactiシリーズにも水中HD動画撮影可能なモデルはあるが、ビデオカメラとして扱う製品と考え、今回は取り上げなかった)。動画モードにすることなく、背面の動画ボタンを押せばすぐにHD動画の撮影が可能だ。懐中電灯としても使えるLEDライトも持っているため、キャンプの夜も便利。

 こちらもアウトドアと日常のカジュアル用途の両方で使えるどこでもOKモデル。従って、アウトドア度は☆☆☆☆、日常度は☆☆☆☆としたい。

キヤノン「Powershot D10」

hi_P1040930.jpg 丸っこい、いかにもアウトドアなボディが特徴のD10

 ひとめ見てわかるとおり、衝撃的なデザインの見た目で「アウトドア度の高さ」を主張してるのが、キヤノンの「Powershot D10」だ。

 とにかく見た目がカジュアルで丸い。一目で衝撃に強そうな感じだ。防水性能は水深10メートル、さらに防塵や耐寒性も高く、耐衝撃性は1.22メートルからの落下試験をクリアしている。レンズは屈曲光学系ではないため、レンズ部が大きく飛び出ており、薄型ではないが、その分カジュアルで愛嬌のある形である。

 ユニークなのは「アウトドアキット」。D10は本体の四隅にアタッチメントを取り付けられるようになっており、キットに付属するストラップを四隅の好きな場所に取り付けられるのだ。ストラップもネックストラップやリストストラップに加えて、長さを変えられるショルダータイプ、腰にカラビナで装着して使う腰つりタイプが用意されている。さらに専用ソフトケースとフロントカバーがセット。

 レンズは35ミリ相当からの3倍ズームでディスプレイは2.5インチとカメラ性能は一般的なものだが、何よりこのカジュアルなデザインがポイント。これを見るとどこかへ持って出かけてあげねば、という感じになる。ただし、街中で使うとちょっと目立つかも。アウトドア度は☆☆☆☆☆、日常度は☆☆としたい。

富士フイルム「FinePix Z33WP」

hi_P1040921.jpg 薄くて軽くて小さくて可愛い「FinePix Z33WP」。アウトドアモデルっぽくないところが特徴で、気軽に使えそうだ。

 とにかく薄くて軽くてカラフル。とても防水モデルには見えない「世界最小最軽量」(発表時・同社)の3倍ズーム防水デジカメだ。今回用意した他のモデルに比べると耐衝撃性には劣るため、磯や岩場、山の中に持っていくときは注意が必要だが、日常の水回りやビーチへ持って行くにはこの軽さと薄さがいい。遊びにいくついでに持っていくデジカメという感じだ。

 それでいて水深3メートルまでOKである。岩場や山の中へ持っていくときは別売りのシリコンジャケットで保護してやればいいだろう。

 カメラとしては35ミリからの3倍ズームで光学式手ブレ補正はなしの普及クラス。その分防水モデルとしては非常に安価でお買い得だ。なお、FinePixではあるけれども、対応メディアはSD/SDHCカードのみでxDピクチャーカードには未対応なので注意。アウトドア度は☆☆☆だが、小型軽量さを評価して日常度は☆☆☆☆☆としたい。

ペンタックス「Optio W80」

hi_P1040919.jpg スリムなボディは従来のWシリーズを継承しているが、四隅にラバーがついてちょっと頑丈さをアピールしているOptio W80

 オリンパスと並んでいち早く防水デジカメを用意していたのがペンタックスのOptioシリーズ。最新モデルのW80は発売日の関係で作例掲載可能モデルが間に合わなかったため、参考出展となるが、前モデルまでの「防水」に「耐衝撃」が加わった、水とホコリ、それに衝撃と寒さに強いタフモデルになった。

 でも見た目はOptio W60と同様にスリム。四隅を保護するラバーがタフさを強調している。落下試験は1メートルからで防水は5メートルとアウトドアに強くなった。

 さらに28ミリ相当からの5倍ズームやHD動画撮影機能対応など、最新モデルならではの優位性を持っている。光学式手ブレ補正未搭載(電子式手ブレ補正搭載)なのがちょっと残念か。アウトドア度は☆☆☆☆、日常度は☆☆☆☆としたい。

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