持ち方は、オタマジャクシの尻尾の部分を上にして、片方の手で頭部をつかみ、指で口の横を挟むようにして持つ。このフラッグのような部分は360度回転可能なので、持ちやすいような位置にセットできる。もう片方の手はオタマジャクシの銅となる細長い棒の部分を持つ。ここは「シッポスイッチ」という黒い部分で、音を出すためのスイッチとなっている。
音を鳴らすには、メインスイッチを入れてボリュームを選び、音程を選んでシッポスイッチを押せばいい。指でつまむように持てば音が出て、押す場所を変えると音程が変化する。シッポスイッチを持ったまま指をスライドさせるように動かすと、音がなめらかに変わる。頭部のほうに向けて動かせば音は高く、逆方向に動かせば低くなる。
シッポスイッチを押して音を出しながら、左右に棒を揺らすと、ビブラートがかかったように音が微妙に変化する。また、シッポスイッチを押したまま、口の部分を押してパクパクさせた場合も、音にエフェクトがかかる。「ワウワウ」とビブラートがかかったようになるのだが、シッポスイッチを揺らしたときよりも変化は大きいようだ。
パッケージには「練習シート」も付属しており、例として「かえるの合唱」の弾き方が載っている。練習シートには音が出る位置が大まかに記されているので、まずはこのシートの上にオタマトーンを置いて、数字に合わせてシッポスイッチを押してみれば、演奏のコツを身につけられるだろう。
ただ、シッポスイッチにはギターのようにフレットが打ってあるわけではないので、練習シートと同じ位置を押せば正確な音程を再現できるかといえば、そうでもない。練習シートにも「音域や音程には多少個体差があり、番号のふってある位置は目安としてご理解ください」と断り書きが書いてある。実際にワタクシが演奏してみても、正しい音が出る位置を探り当てるのに少し時間がかかった。
まあ、厳密に正しい音程にこだわる必要はないのかもしれないが、明和電機のオフィシャルサイトで配信されている動画の最後のほうでは、社長自らがけっこうしっかり曲を演奏しており、こういうのを見ると本格的に演奏してみようという気にもなる。音自体は素朴だが、スライド奏法などを駆使するとかなりおもしろい音になるので、楽器が好きな人はぜひ試していただきたい。適当に音を出すだけでもストレス解消にもなるので、今まで音楽演奏に興味のなかった人にもおすすめだ。
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