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GPSにフルHD、便利で楽しいお出かけカメラ「DSC-HX5V」レビュー(3/5 ページ)

» 2010年02月12日 12時03分 公開
[小山安博,ITmedia]

実用的なフルHD動画撮影機能

 DSC-HX5Vのもう1つの注目機能が、コンパクトデジカメでは初めてというAVCHD 1920×1080ピクセルのフルHD動画撮影に対応したところ。これまで、たとえばパナソニックがAVCHD Liteという形式で720pのHD動画撮影をサポートしていたが、DSC-HX5VではAVCHD/1080iのフルHDで撮影できるようになった。

photophoto 動画の記録方式選択画面。AVCHDではフルHDで撮影できる(写真=左)、背面のMOVIEボタンを使えば、どの撮影モードからでも素早く動画撮影ができる。モードダイヤルを動画に合わせれば詳細な設定が可能(写真=右)

 前述したよう背面にはMOVIEボタンが設けられており、どの撮影モードからでもワンボタンで動画撮影が行える。画質モードやホワイトバランス、露出などの設定は、動画モードで設定してある状態で撮影される。MOVIEボタンで撮影を開始したあとは、もう1度MOVIEボタンを押すかシャッターボタンを押すことで動画撮影が終了する。なお、静止画の撮影を併用することはできないようだ。

 1920×1080(60fps/17Mbps)と1440×1080(60fps/9Mbps)のAVCHD動画に加え、1440×1080(30fps/12Mbps)、1280×720(30fps/6Mbps)、640×480(30fps/3Mbps)のMP4動画が選択できる。

 撮影時には光学ズームも利用できる。ズーム音が入らないようにするためかズーミングの速度は静止画撮影時に比べてゆっくりになるが、遠くの被写体も収められるので利便性が高い。ステレオマイクも備えており、ビデオカメラとしても十分に使えるものに仕上がっている。

 動画撮影については、新投入された「光学式手ブレ補正/アクティブモード」がいい。ワイド端限定だが、従来の手ブレ補正に比べて約10倍という補正角を実現したということで、ワイド端で撮影していると驚くほど映像からブレが減る。テレ端では機能しないが、歩きながら撮影するようなシーンでも圧倒的に手ブレが減り、効果の大きさが実感できる。

 デジタルビデオカメラに比べるとビットレートが17Mbps止まりだったり顔検出が使えないなど劣る部分もあるが、それでも写真を撮りながら手軽にフルHD動画が撮影できるメリットは大きい。17Mbpsでも十分高画質だし、撮影中のAFも速く、実用的な動画機能といっていい。

 撮影したフルHD動画はPMBで管理でき、カットなど簡易編集やWMV形式への変換、YouTubeへのアップロードなどが行える。機能自体は簡便なものだが、手軽に操作できる。フルHDと相性のいいBlu-ray Discに書き込みを行うことも可能。対応ドライブを持っているなら、撮影した動画をBDに焼き、家庭のBDプレイヤーで再生するといったこともできる。

 単純に撮影映像をテレビに表示するだけなら、付属のケーブルがHDMI端子も備えており、そのままHDMI搭載のテレビで再生できる。テレビの大画面でも十分美しく、しかもブレが少ないので見ていて気持ちのいい映像だ。

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