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» 2011年04月18日 14時43分 UPDATE

ロードレビュー:ソニー「BDZ-AT500」(1) エントリー機ですが何か?

進歩の著しいBlu-ray Discレコーダーでは、下位モデルも確実に性能が底上げされている。今回は、ソニーのW録画対応エントリー機「BDZ-AT500」をピックアップ。長期試用リポートをお送りしよう。

[ITmedia]

 ソニーのBlu-ray Discレコーダー「BDZ-AT500」を自宅に導入して数カ月が経過した。BDZシリーズのレビューは製品発表から何度も掲載してきたが、どうしても取り上げる機種はハイエンドに偏りがち。そこで今回は、あえてボリュームゾーンに着目し、その使い勝手をリポートしよう。

ts_bdz01.jpgts_bdz02.jpg ソニーのBlu-ray Discレコーダー「BDZ-AT500」。前面USB端子は、PSPやウォークマンなどに録画番組を転送して持ち出せる「おでかけ転送」に利用する

 ソニーは、現行モデルからBDレコーダーの型番を変更し、プレミアムモデルを「BDZ-AX」、スタンダードモデルは「BDZ-AT」とした。このうち320GバイトHDDを搭載するBDZ-AT500は、スタンダードモデルの中でも上から3番目。Wチューナーのエントリー機という位置づけだ。しかし、シングルチューナーの「BDZ-AT300S」を除けば、“BDZ-AT”の3モデルはHDD容量以外の差異はほとんどない。

 テレビCMでおなじみの“パッと起動”(高速起動モード)はもちろん、BDXL対応のドライブやBlu-ray 3D対応といった機能は共通で、ファームウェアアップデートによりBDメディアからの書き戻しにも対応する(→ソニー、Blu-ray Discレコーダーにムーブバック機能を追加)。DLNAサーバなどのネットワーク機能もサポートしている。

 MPEG-4 AVCによる長時間モードは最大11倍。2番組同時のAVC録画が可能だ。ソニーのBlu-ray Discレコーダーは現行モデルから録画ユニットの区別をなくした新プラットフォームを採用しており、当然BDZ-AT500もその恩恵を受けられる。もちろん画質重視なら「CREAS Pro」搭載の「BDZ-AX」シリーズが有力候補になるが、機能の底上げが著しいBDレコーダーにおいて、下位機種の“お買い得感”が高くなっているのは事実だ。

ts_bdz03.jpgts_bdz04.jpg HDMI出力は1系統。ほかにD4、光デジタル音声出力などを備える(左)。リモコンは他社製テレビ(14社)の基本的な操作も可能な「新おまかせリモコン」7メーカーの製品では番組表ボタンや数字キーの操作にも対応する(右)

買い増しで幸せになる

 一口にハイビジョンレコーダーといっても、登場した時期によって搭載される機能は異なる。例えば、わが家の先住民である東芝「RD-A300」(2007年製)は、HDD容量が300Gバイト。2番組同時録画も可能だが、当時はまだMPEG-4 AVC録画がなく、録画はDR(TSモード)オンリーだ。4年という年月の間に積み重なった“消せない番組”がHDD容量を圧迫し、毎週のメンテナンス(視聴済み番組の削除)が欠かせない。

 もう1台の先住民であるパナソニック「DMR-BW800」(2008年製)は、AVC録画の黎明(れいめい)期に登場した。AVCエンコーダーが1系統のため、2番組同時に録画していても片方の番組はDRモード録画だ。このためゴールデンタイムや深夜帯など、録画したい番組が集中する時間帯には、番組ごとにDRモードとAVC録画の“使い分け”が必要になる。

 新参者「BDZ-AT500」は、わが家にあるレコーダーの中でも製品グレードは一番下で、当然価格も安い(ちなみにDMR-BW800購入時の半値以下だった。しかもSony Storeの3年保証付き)。しかし、まったく録画ユニットを区別する必要のない新プラットフォームはやはり快適で、最新型ならではの恩恵は十分に感じた。

 それでも気になるのは、やはりHDD容量だろう。現在のハイエンド機はメーカーによって1T〜3Tバイトと幅があるものの、ミッドレンジが500Gバイトクラスでローエンドが300Gバイトクラスという構成がここ数年続いている。内蔵HDDの増加ペースが鈍化する一方、逆に進んだのは“×倍”という長時間録画と低価格化。録画時間は長時間モードで担保しつつ、部材の値下がりはレコーダーの製品価格に反映されているのかもしれない。

 HDD容量がなかなか増えないのは残念だが、DRモードにこだわる人でなければ、AVC録画モードの進化はメリットが大きい。そこで今回は、いくつかのシリーズ番組録画と自動録画機能の「x-おまかせ・まる録」を設定し、個人的評価で「これなら保存版にしても可」と判断した「SRモード」で気になる番組を片っ端から録画してみた。

ts_bdz07.jpgts_bdz08.jpg 「電子番組表」はジャンルごとに色分けされている(左)。2カ月間、気になる番組を片っ端から録画した後のHDD情報(右)

 すると約2カ月間で164タイトル録画し、HDD残量は2.2Gバイト。もちろん個々の番組は録画時間もさまざまなので大ざっぱな目安にしかならないが、思ったより“使いで”はあるという印象だ。また旧製品と比較するのもナンセンスではあるが、AVCエンコーダーが1系統の500Gバイトより、2系統の300Gバイトのほうが録画時間も使い勝手も上といえる。

 例え手持ちのレコーダーに不満を持っていても、そうそう買い替えや買い増しが行えるわけではない。しかし、近年のBlu-ray Discレコーダーの進歩は無視できないレベルである。たとえ製品のグレードを下げてでも、新製品を検討する価値が十分にあると感じた。

 次回は「x-おまかせ・まる録」を中心に取り上げる。

停電のとき、レコーダーはどうする?

東京電力エリアの計画停電は一段落したが、夏にはまた深刻な電力不足に陥ることが予想されている。もし停電になったとき、レコーダーをどうするべきか。停電になることが分かっているのであれば、やはり事前に電源をオフにして、コンセントから電源プラグを抜いておくことが最善策となる。また知らない間に停電していた場合も、電気が復旧する前に電源プラグを抜いておく。使用している家電製品などの環境によっては、復帰時に電流が不安定になるケースがあるからだ。

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2番組同時長時間録画が可能。320GB HDD搭載モデル。価格は6万4800円(税込/4月18日現在)。


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