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移動の多い人はお試しあれ――「速度に合わせて音量調整」片岡義明の「こんなアプリと暮らしたい」

» 2013年02月05日 13時48分 公開
[片岡義明,ITmedia]

 運転中に音楽を聴いているとき、よく音量の設定に悩むことがある。車が停止しているときにちょうどいい音量でも、走り出すと走行ノイズにかき消されて聴こえづらくなるし、かといって走行中でも聴こえるように音量を上げると、今度は停止したときに音量が大きすぎてしまう。

 そんな人におすすめなのが今回紹介する「速度に合わせて音量調整」だ。Androidスマートフォンやタブレット端末で音楽を聴く際に、このアプリを使えば走行速度に合わせて自動的に音量を変えてくれる。ほかのプレーヤーアプリと組み合わせて使うことが可能だ。

速度域ごとに細かく設定できる(左)。2段階切り替えの設定画面(中)。音量プロファイルは5つまで登録できる(右)

 速度の検出は端末のGPSを利用する。速度域ごとの音量を細かく設定できる点も特長で、海外で使用されることも考慮してか、160km/hまで10km/hステップで設定することが可能だ。設定した音量はプロファイルとして5つまで登録でき、シチュエーションに応じてプロファイルを呼び出せる。

 設定が完了したら、画面下部のON/OFFボタンを押せばGPSの測位がスタート。速度が検出されると自動的に設定した音量に切り替わる仕組みだ。

 音量設定が細かすぎて面倒な場合は、多段階から2段階に切り替えることも可能。この場合は「音量を切り替える速度」、「◯km/h以下での音量」、「◯km/hを超えたときの音量」の3項目を設定するだけで完了する。

 音量が切り替わる際は、上がるときでも下がるときでも1段階ずつ緩やかに変化するため、音が突然大きくなって耳を痛めたりする心配はない。ちなみに設定するときに音量を大きめに設定すると、「安全レベルを超えるまで音量を上げますか?」という警告が表示される。音量を上げすぎると耳に良くないので設定する際はご注意を。

 さらにこのアプリには「音量の揺らぎ防止」機能も搭載されている。この機能をオンにすると、走行中の速度の変換で敏感に音量が変化するのを緩和できる。例えば混んでいる街中など、走行速度が激しく変化するような場合はこの機能を使うといいだろう。

音量を上げすぎると警告を受ける(左)。「音量の揺らぎ防止機能」を搭載(中)。作動中は速度と音量が表示される(右)

 Androidスマートフォンの中にはFMトランスミッターを内蔵した製品があるが、そのような製品においてFMトランスミッターのON/OFFを行う機能も用意されていた。ただし動作確認が取れているのは「IS03」のみのようだ。

 GPSを使用して速度を検出しているので機種によってはバッテリーの寿命が気になるが、その場合はシガーソケット給電やモバイルバッテリーを併用するといいだろう。個人的には一度使ってみたら手放せなくなってしまった。運転中にAndroid端末で音楽を聴いている人などはぜひ一度試してほしい。

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